「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

2024年2月のブログ記事

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 桜井市のお話

    三輪山で力くらべ  むかしのことや。 三輪山の南に川合ちゅうとこがあってな、そこを流れる栗原川(ゆうばら)に架かったったちったちっちゃい石の橋をこんにゃく橋っていうのや。その橋のたもとに、ちょっとした石があったんやと。 むかし、唐の使いがわが国へきたはじめたころの話やが。あるとき、唐の使いの賀王と... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 桜井市 初瀬

    加賀の金沢かねどころ むかしむかし 初瀬(はせ)の里に生玉っていうた長者はんがいやはった。その長者に、わごというた美しい娘さんがやってんと。やがて二八(十六)のとしにならったら、 「わしをもろてんか」 いうて、ほうぼうから若ものがやってきやって、長者の門前は市場のようなにぎわいやってんが。 そやけ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 イヌの足

    イヌの足 奈良市 むかしはな、この三徳ちゅにゃ、これ4本あってんや。サントクっていうに4本脚ちゅうのはおかしいていうてな、仏さまが、そいを一本ちぎらはってな、向こうからきよった犬が三本脚でなんぎしとるさかいいうて、一本やらはってん。 ほんでな、仏さんにもろうた脚やよって、しょんべんかけてよごしたら... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 屁こきばあ

    屁こきばあ 北葛城郡 のお話 むかし むかし あるところーに、おじいさんと おばさんとすんでやってなー。おじいさんは、毎日山へ仕事にいってらたんたんやけど、しょんべんしようとなって、ほんだら、スズメが飛んできよって。おじいさんは、そのスズメをすばやくつかまえてきやはって、 「ばあさんや、スズメとっ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 弘法大師

    大安寺と弘法大師と「笑」 犬に脚「笑」の字 外部資料 むかし、弘法大師が奈良大安寺で修行してやったとき、お経の修行のかたわら、文字をつくってやはった。どんどんつくれたが、「わらう」という漢字だけは、どうしても工夫がつかなんだ。 大安寺の大師堂から上街道を見ていやはると、向こうから旅の坊さんがきやっ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 奈良市

    もの言うお地蔵様 いつも地域の人々によって綺麗にされてます。西の京駅からまっすぐ東の道 薬師寺の北側徒歩5分足らず行くと 秋篠川を渡る手前北側にいらっしゃいます。 お地蔵様の後ろ側(北側)には、公園があります。 奈良の西の六条に「餅の木地蔵」っていう石地蔵さんがあってな、モノイウ地蔵ということやっ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 阿弥陀さんのぼたもち

    北葛城郡の お話 阿弥陀さんのぼたもち むかしあるところーのお寺で、和尚さんがよそへいかはった留守のまあに、となりからぼたもちをもらってなあ。留守番をしていた小僧たちは、みんなで、おしょうさんよりさきに、ぼたもちをたべてしまわってんとー。 そいで、おしょうさんに叱られると思って、あみださんのお口へ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 北葛城郡から

    ノミとシラミの伊勢参り 北葛城郡に伝わる昔話です。 外部資料 むかしむかし、ノミとシラミがお伊勢参りをしようかというて、どっちがはよつくか競争することにしよたんやとー。 「一、二の三、ヨーイドン」 で出発をして、ノミは 「ピョンピョン」 と飛んで、ずんずんむこうへ行ってしまうのに、シラミは、ゴソゴ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 奈良の民話

    こんばんは 本日から 「奈良の民話」を紹介させて頂きます。 各地域に伝わるお話です。 ヒチコとハチコの伊勢詣り  北葛城郡 むかし むかし、あるところーに、ヒチコとハチコという男がよってなあ、このふたりは空を飛ぶことができてんとー。 ある日ふたりは相談して、 「一っぺん、伊勢まいりましょうか」 「... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 東大寺のお話

    東大寺  二月堂 青衣の女人と良弁杉 「お水とりが終わると春が来る。」関西の人々は、昔からこう言い習わしています。「お水取り」とは、毎年三月一日から十四日まで東大寺二月堂で行われる、「修二会」という行事のこと。十二日の夜半に、二月堂下の若狭井戸からお香水をくみあげる行法があるので、行事全体がそう俗... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 興福寺のお話続き

    興福寺のお話 宝蔵院流の槍 もう一つ、興福寺もまつわる伝説として、宝蔵院の槍の話をします。 昔 興福寺の一院に、宝蔵院という寺がありました。(現在国立博物館が建っている西のあたりにあったそうです。)ここに、槍術が大好き胤栄(いんえい)という法師がいました。胤栄法師は武士四十人あまりと試合をして、勝... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 興福寺のお話

    興福寺 十三鐘の石子詰 外部資料 奈良公園、東大寺、興福寺・・・。どこをあるいても目につくのは、きれいな毛並みとつぶらな瞳は、春日大社の神の使いとされています。昔、鹿は非常に大切にされ、鹿に危害を加えたものはきびしく罰せられました。「鹿を殺せば石子詰」といって、死んだ鹿と一緒に生き埋めにされる刑ま... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 唐招提寺のお話

    唐招提寺 竜神と仏舎利、和上様のこと 外部資料 「おほてらの まろきはしらの つきかげを つちにふみつつ ものをこそおもへ」。 奈良をこよなく愛した歌人・会津八一は、昭和十五年刊行の歌集「鹿鳴集」の中で、唐招提寺をこのようにうたいました。エンタシス式の列柱で有名な金堂、現存する唯一の平城宮建築であ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 薬師寺のお話

    薬師寺 夢のおつげと塔 外部資料 西ノ京。かつての朱雀大路で区切られた平城京の西半分を、西ノ京と呼んだことから、この名は起こりました。薬師寺・唐招提寺・秋篠寺・法華寺などの寺々がこの地を彩っていますが、なんといっても西の京のシンボルと言えるのは、薬師寺の東塔です。 「凍れる音楽」とたたえられる薬師... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 法華寺のお話

    法華寺  十一面観音と光明皇后 外部資料 平城京の左京一条二坊の地に位置している、法華寺。正しくは法華減罪之寺(ほっけめつざいのてら)といい、門跡尼寺(代々皇族が摂家の女性を門跡として迎える、格式の高い尼寺)として知られています。この寺は天平十九年、光明皇后の創建になるもので、皇后ご自身、夫の聖武... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 新薬師寺のお話

    新薬師寺 (釣鐘のいわれと不思議なご利益) 外部資料 外部資料 境内を埋める萩と十二神将とで有名な新薬師寺には、重要文化財の鐘楼があります。そこには千百年ぐらい前の古い鐘楼がかかっており、「日本霊異記」の中に、こんな話が伝えられています。 敏達天皇の御世(572~585)のこと、都の近くの百姓に一... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 岩船寺のお話

    外部資料 岩船寺  子供と紫陽花 縁結び 細い道わきに、ビニールの袋がつり下げられています。袋の中身はお芋・豆・カボチャ・トマト」などの野菜。季節によって種類が変わります。百円・二百円と書いた札がついていて、その横にお金を入れるための竹筒。皆がほんとうに代金ををはらうかどうか、見張るための人影は、... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 浄瑠璃寺のお話

    浄瑠璃寺 阿弥陀仏がいざなう浄土の世界 京都府相楽郡 外部資料 誰だったのでしょうか。「日本人は悲しい時に寺へ行き、何かを決着する時に時に神社へ行く」といったのは、日本における宗教の雑居性と信仰心の薄さを、この言葉はみごとに言いあてているようです。キリスト教徒でもない男女が、ムードに惹かれて教会の... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 円成寺のお話

    円成寺 朝鮮に渡った栄弘師 奈良市忍辱山 外部資料 円成寺には「大蔵講来二合船残録」と記した巻物が保存されてます。もとは半紙の和綴じの冊子でしたが、江戸末期の寛政元年、円成寺の知恩院々主良助師が襖を張り替えた時、その下張りに使われていたのを見つけ、前後を整えて巻物にしたのです。ですからこの巻物には... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 生駒宝山寺

    宝山寺 不動明王と湛海(たんかい)律師 外部資料 生駒聖天として有名な宝山寺。しかしこの寺の本尊は聖天山ではなく、不動さんです。不動明王と宝山寺との深いかかわりは、次のような話からもうかがえます。 昔、この山は木を切ったり草を刈ったりするといろいろ災いがあり、魔の山として恐れられており、午後4時過... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 千光寺のお話

    千光寺 生駒郡平群 役の小角と滝の大蛇 外部資料 外部資料 今より千三百年前のこと、葛城山のふもとの茅原の里に役の小角(役行者)という行者がいて、幼時から山中を駆け巡り、呪文を唱えて修行してました。 青年になったある日、小角は平群の里で清らかに澄んだ小川を見つけました。この水はどこからくるのだろう... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 信貴山のお話

    信貴山 正しくは 信貴山朝護孫子寺 大阪と奈良の府県境にあります。本尊は毘沙門天(四天王の一人 多聞台)。北の生駒聖天に対して、南の信貴山毘沙門天として、多くの信仰を集めています。 信貴山という名は、聖徳太子が物部守屋を討伐したさいに戦勝を祈願して、一堂を建立、 「信ずべし貴ぶげし」とのたもうたこ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 法隆寺のお話

    法隆寺 外部資料 「法隆寺は秋がいい、それとも秋の夕暮れがいい」という人がいます。 世界最古の木造建築物である法隆寺。柱、壁、そのそのずべてからかもしだす色あいは、人為的にはけっして作りだすことのできない、ひとり 長い時間の流れのみが生み出すことのできる枯れた色彩です。そんな法隆寺と晩秋の青い空を... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 安倍文殊院のお話

    安倍文殊院 外部資料 桜井市にある安倍文殊院は、日本三大文殊の第一霊場。ご本尊は、文殊菩薩といって、大きな獅子にまたがっており、高さは7m。鎌倉時代の有名な仏師である快慶の作で 日本一大きな知恵の仏様です。 ふつう仏様には、眉間の中心の丸いイボのようなもの(白毫)があるのですが、安倍の文殊さまには... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 橘寺のお話

    橘寺 外部資料 明日香村、石舞台の西北に、橘寺はあります。この寺は、聖徳太子がお生まれになったという御殿を移したもので、太子創建七ヵ寺の一つに数えられています。橘の名前は田道間守がここに橘を植えたという伝説からきています。 外部資料 昔、上石第十一代の垂仁天皇ひゃ、どこかで不老長寿の国があることを... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 岡寺のお話

    西国三十三か所 七番札所 岡寺のお話です 外部資料 厄除最古のお寺です。 高市郡明日香村にある岡寺は、「厄除」の観音さんとして広く知られて、厄除祈願の人々の参詣が絶えません。このお寺はもともと龍蓋寺(りゅうがいじ)と云い、こんな伝説があります。 今から、千三百年以上も前のこと、悪い竜がいて人々を困... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 長谷寺のお話

    桜井市 はせでらのお話 外部資料 天文6年(1537年)のことです。長谷寺では、全国から百人ばかりの絵の描けるお坊さんが集まって、本堂いっぱいの大きさの紙に本尊十一面観音のお姿を描き写すという作業が始められていました。これは長谷寺五十六世座主である弘深上人の発案によるもので、上人は戦いばかり続いて... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    西国三十三か所第六番札所の壷阪寺のお話を紹介です 昔むかし、会津若松に、暴れものの悪い竜が住んでいました。この竜が暴れるたびに激しい嵐が巻おこり、激しい雨が地上にたたきつけて、田畑の作物は全滅。人々は飢餓に苦しむのでした。こんな苦しい生活は嫌 人々は顔を合わせるとなんとか竜を懲らしめる方法はないか... 続きをみる

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