「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 岡寺のお話

西国三十三か所 七番札所 岡寺のお話です

外部資料
厄除最古のお寺です。


高市郡明日香村にある岡寺は、「厄除」の観音さんとして広く知られて、厄除祈願の人々の参詣が絶えません。このお寺はもともと龍蓋寺(りゅうがいじ)と云い、こんな伝説があります。
今から、千三百年以上も前のこと、悪い竜がいて人々を困らせていました。今のように田畑も整備されていない昔のこと、悪い竜が暴れるたびに大雨が降り、田畑はつぶれ、家も滅茶苦茶。何の貯えもない里人たちは、竜が何日も大暴れをする時など、生きた心地もしませんでした。
こんな時、後のこの寺を開いた義淵和尚(ぎえんおしょう)が必死に仏様を拝みました。そして和尚の法力に、悪竜はすっかりおとなしくなったのです。和尚は悪竜を池の中にに引き入れ、二度と暴れないようにと大石をのせて、石のうえに 「阿」という字を書いて封じこめました。それからはこの地も穏やかな里になったようですが、竜に石の蓋をした池というので、この池を龍蓋池といい、寺の龍蓋寺としたそうです。


この義淵というお坊さんは、良弁や行基の先生でも7あり、なんでもできた大層えらい僧でした。そして、この人がほかにも開いたお寺は、「龍門」とか、「龍福」とか、みんな「龍」の字がつくお寺ばかりです。
龍蓋池は今は本堂の前の小さな池ですが、この中には石を動かすと雨が降るといわれ、水不足の年は今でも村人がこの石を動かして雨を待つようです。

 外部資料


■住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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