「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 生駒宝山寺

宝山寺 不動明王と湛海(たんかい)律師

外部資料

生駒聖天として有名な宝山寺。しかしこの寺の本尊は聖天山ではなく、不動さんです。不動明王と宝山寺との深いかかわりは、次のような話からもうかがえます。
昔、この山は木を切ったり草を刈ったりするといろいろ災いがあり、魔の山として恐れられており、午後4時過ぎには、誰一人山に入るものがありませんでした。山下に住む庄屋は、魔物を鎮めてくれる有徳の僧があれば山を寄付してもよい、と考えていたのです。
たまたま不動明王の冥示を受けこの地に立った開山湛海律師は、庄屋の案内で初めて山に入りました。その夜、大きな夜叉が現れ、開山の侵入を怒りつかみかかってきました。夜叉の羽だは荒岩のようでした。しかし開山は不動さんの真言を唱え、その力を得て夜叉を組伏せたのです。



夜叉は北をさして逃げ去りmした。後日開山は岩船神社(生駒市の北)へお参りした時、その神体の巌石の岩肌を見て、山の王が岩船大明神であったことを悟りました。それで開山は後に、山に開いた宝山寺の岩壁に岩船大明神を祀りました。

外部資料

また、役行者の昔からこの山は弥勒の浄土(都史陀)の内院でらうとの話を聞いていた開山は、ある日岩壁の頂上に大きな五輪石塔を見つけ、その話の真実を確信して京都の仏師に弥勒の銅像を作らせました。(五輪塔は弥勒如来・大日如来の象徴とされている)。その銅像を境内から40mも上の岩壁に安置するための修羅(運搬具)を使って引き上げ
ましたが、足場が狭く多くの人を使えないので、重い台石を運ぶことができません。
この時にも開山が不動さんの三昧に入り大声で呪文を唱えると、底知れない力が二人の人夫にわいて、いとも軽々と台座を据えることが出来たと、縁起は伝えています。

外部資料


開山は不動さんに終生身命をささげ尽くしました。生駒・宝山寺の当初の寺号は、都史陀山大聖無動寺といいます。

■住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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