「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

2018年2月のブログ記事

  • 薬師寺近くから 悠久の大池

     薬師寺の風景と共の 勝間田池 通称大池を憩いの場にされる活動の 5人の男性 寒い日 暑い日 雨の中も人々の為に整備され 今年の春は水仙菜の花が楽しむことができます。  西の京にお住みの方 観光でお越しになる方々 薬師寺 若草山 東大寺大仏殿が一枚の絵になる 大池(勝間田池)まで お足を運んでいた... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記 №58 雨乞種々相

    その他の雨乞①  十津川村では 清浄であるべき流水のネコマタの滝に小便をしかけ神の怒りを即大雨の降ることを期待しました。  宇陀郡榛原桧牧マンガ渕では 牛が暴れて人と共に入水岩壁に地蔵を彫りここで雨乞をしました。  北葛城郡王子町中村では 雨乞も基地の土を採ってムモンジの滝に行きその水で練って土の... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№57 雨乞の種々相

    絵馬 日笠町 天満神社 旱魃には近郷十三ヶ村が南無天踊りが奉納されて雨乞が念ぜられました。さて 古代朝廷では雨乞に黒毛の馬を献ずる行事がぁりました。(丹生川上神社の場合)が「類聚宣苻抄」第三 天暦二年(948年)五月丹生川上社と貴船両社に祈雨のため馬を索くべきであるが それに繋飼料を付けすることの... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№56 雨乞種々相

    二つの雨宝山 その二 田原本町堺町にあります。 雨宝山龍王院楽田田寺です。明治のある年(16年か)旱に見舞われた近郷の村々は楽田寺の霊験に期待 同寺西にある十六面池端に祈祷祭壇がもうけられ「絹本着色善如龍王図」(縦197㎝ 横104.7㎝ 中央に竜王が右上方に十一面観音 下方に弘法大師像をおき 竜... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から 3月の予定です

    お休みは 3月 1日(木)         4日(日)5日(月)        11日(日)12日(月)14日(水)        19日(月)        26日(月)        です        1日 14日 はパーソナルカラー講座開催のためです        16日 は午前中 12時... 続きをみる

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  • 薬師寺近く うのんから 今週の本の紹介です。

    水の祭りから 日本の古代史に迫る内容です

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記 №55 雨乞種々相

    二つの雨宝山 その一 真言宗 十輪院  十輪院は奈良市奈良町にあって山号を雨宝山といいいます。蔀戸や格子戸を多く用ちいた中世の住宅を思わせる国宝の本堂(背後に地蔵石龕に対する礼堂)の中に厚肉掘の本尊 石造地蔵菩薩を納めた石仏龕があります。  さて雨宝山 山号の由来については山門を入ると右手に池があ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№54 雨乞の種々相

    竜にまつわる相国寺の話 奈良の伝説より要約 五条の町の中心から北西に約4㎞に相国寺があります。千年も昔この池では竜がよく現れ村々を荒らしまわりました。或る年稲もよく稔り久久の豊作に喜んび合っていた百姓でしたが 突然の黒雲に悪竜の再来を恐れおののいていると 修行を積んだ行者があらわれ 目をつぶり 珠... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№53 雨乞の種々相

    竜蓋寺(岡寺のこと) この寺の境内に竜蓋池というのがあります。昔義淵僧上が そこに住んでいた大蛇を退治したとこというます。旱魃のときこの池の中央にある石を動かせば 雨が降るといい 今も信じられています。 香山の池と鳴滝の神 猿沢池北西畔の道を隔てた一角に采女神社があります。奈良時代中程文武天皇の御... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№52 雨乞の種々相

    吉野郡明神池 吉野郡下北山村大字池池峯に明神池があります。明神池は 河跡湖で水面9㌶周囲1.5㎞水神の白蛇が住む池として信仰され年中水位が変わらない神秘的な池として伝承があります。池のほとりに池神社があります。長い日照りが続くと人人は池峯に上がって明神さん(池神社)に詣り祠官さんに祈祷して貰い池の... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№51 雨乞の種々相

    櫃ガ岳の竜王社 下市町貝原 下市町と西吉野村の境にある山 標高781㍍「大和志」に「櫃岳 在貝原村以形以名」とあり 貝原の南方円生川の渓谷からそそり立つ険しい山で 四周んぽ村からもよく見えます。 櫃ガ岳山頂から約300㍍下方に竜王社があり 石を神体としています。古来祈雨 止雨の神として信仰されてい... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№50 雨乞

    雨乞の種々相  鎧岳   室生火山群の鎧岳(893.8㍍)の鎧岳 兜岳(920㍍)と屏風岩は形状によって名付けられた柱状節理の大岩壁で国の天然記念物に指定されています。 鎧岳には南面に金強神社 頂に祈雨の井・経家があります。  西の京薬師寺竜王社  勝間田池北東の小丘を土地の人は「竜王やま」と呼ん... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№49 雨乞

    垢離トリ  桜井市朝倉でも三十三度のオコリトリがある。村人が洩れなく氏神に詣で 榊又は南天の葉を三十三枚取ってきて 鳥井の前に清水を置き これに南天の葉を一枚づつ浸して 拝殿の前に置いてきます。これを三十三度繰り返して全部を拝殿に供えます。 同市初瀬吉隠(よなばり)柳 角柄方面でも雨乞にオコリトリ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 今週の本紹介です

    「探訪 日本書記の大和」 著者 靏井忠義氏 やまとはくにのまほろば 「日本書記」に書き伝えられ いまなお古代の息吹を残す大和路の49遺跡を探訪し綿密な取材と新発見の資料を分析しそれをいきいきと再現されています。

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№48 雨乞

    垢離トリ  吉野郡吉野町竜門の山口では雨乞に六カ所大字が集まって垢離トリ行事をしました 村から一里ほど離れた吉野川に行って 大名持神社の下の潮渕で榊の葉を水に漬けて村の山口神社まで持ち帰り その葉を社前に置くことを操り返す 本来は三十三度のオコリトリといって これを三十三度繰り返すのだが 普通の場... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№47 忌籠り

    北葛城郡当麻町 寺にお籠りし また経を読んだことがあります。 宇陀郡室生村大野 雨乞に大野寺に籠もり祈祷札を持って帰りました。 同郡榛原町では雨が降るまで宮に籠もってにぎやかにさわぎました。また同菟田野町では大神と平井との境の滝のところで祀られているアソの竜王さんに詣り 次いで氏神に籠もって三日三... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№46 忌籠り

     御所市旧宇知村では 金剛山の雨の神 葛木神社のお籠りします。 同市重阪(へいさか)雨乞には火振りもしたが 宮籠りといって神社の籠もり「心経」を唱えました。ただし心経を唱えるのは真言宗の人だけでした。 磯城郡地方 雨乞には神社に詣って祈るのが普通ですが 弁当持ちで神社にお一晩お籠りすることもありま... 続きをみる

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  • 薬師寺ちかくから 大和の気象歳時記№45 

    忌籠り  大和 国中では雨乞のための宮に籠ることをアマゴモリ と呼んでいますが 以下いくつかを 記します。  天理市長滝 初めは氏神(九頭神社)に願立をし 一日籠りといって夕飯頃まで籠もります そして 神慮をうかがって花笠踊りとか子供相撲を催します。それで効がない時は二ヤサンニチ(二夜三日)のお籠... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 

    明日は急遽ですが 午前中の営業になります。 16日(金)は 午後から 歴史のお話会 午後からは 貸切りになります。 よろしくお願いいたします。

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№44 続雨乞地蔵と神仏の出御

    地域の雨乞行事です 天理市櫟本地方では竜王の祠を若者が裸で担いで村中を廻ります。この時「竜王サンジャ 水カケ」と叫びながら行くと 町中が出て水を掛けました。   地蔵堂の前に来るとそこで休んで経を誦んみました。同町平尾では弥勒菩薩の木像を浄光寺に移し 厨子のまま担って夕方から晩にかけて 村中をホラ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№43 続雨乞地蔵と神仏出御

    昨日の続きです 生駒郡平城村(現奈良市)の雨の神 コウズイサン は薬罐ほどの丸い 平たい石が御神体であるが これを傍の堀に投げ込みます。いつの年にか泥の中に沈み探すのに苦労したことがありましたとか。吉野郡西吉野村では村中提灯を持って宮に詣り 大日さんの像を輿にのいせ松明を灯し チャンココチャンココ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№42 続雨乞地蔵と神仏の出御

    北葛城郡馬見町(現広陵町)の各部落では観音 弥勒 地蔵 等々を雨の降るまで池につけておきました。同町赤部では大日堂の西側にある石地蔵を縄でしばって 唄をういながら領内を担ぎ廻りました。イチモリの堀にほうり込んでおくと雨が降るといいます。効があればきれいに洗ってもとの堂内に安置しました。同町の大垣内... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 今週の本の紹介です

    「日本の古代遺跡」奈良南部 森浩一氏企画 伊藤勇輔氏 楠元共著 奈良には古墳の宝庫です。 南部は タイムスリップした様な雰囲気もあります。 そこにある遺跡からの出土品には 石からのヤジリや 本の表紙の様に 繊細な金細工まであります。 行楽のシーズン前に知っておくのもいかがですか?

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№41 雨乞種々相

    かさ 話は少しズレますが 同町(北葛城郡 河合町)大輪田の古老から時を同じうして 佐味田 宝塚古墳で発掘された鏡の図が送られて来ました。古墳は四世紀半葉頃築造されたものだそうです。それは高床式家屋に かさ の文様で この文様に関し同志社大学学術調査委員会 調査主任をされている方は家屋文鏡の上下には... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№40 雨乞の種々相

    雨乞地蔵  雨乞にいろいろな型で地蔵がお出ましになることは 縷々本で読み耳にします。下の絵は 北葛城郡河合町山坊の今は故人となられた𠮷川松志様から送られてきた「郷土風土記」の中から 「雨乞の歌」部分を写したものです。地蔵を責めて雨を祈るというのではなく 祭礼の際御輿を洗うのと同様 雨乞祭りの大切... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№39 雨乞の種々相

    水かえ行事  雨乞面の項で井戸の水をさらえ云々と記しました。ここでは池(滝つぼ)の水をかいだし降雨を祈る例がいくつも見られるので その内のいくつかを紹介します。 大和の伝説に 黒渕と乙女渕 という標題で 浦島太郎そっくりの話がのっています。ここでは浦島太郎に代わって 音右衛が竜宮から帰るとき 乙姫... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№38 雨乞

    雨乞面  東大寺に両面という楽の面がありました。 凌王の面らしい古面であったが 日照にこの古面を出せば必ず雨が降ると云われていました。 今一つ 子供のための大和の伝説 大和タイムズに「円成寺と東大寺の雨乞い競争」と題して 次の様な話が・・・  奈良市忍辱山町に三つの池があってその上池の奥桧林の中に... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから イベントのお知らせ

    歴史のお話会 「垂仁天皇と菅原道真のお話会」 誰もが知っている知識をより深め 地域をもっと好きになりませんか? 西の京 尼ヶ辻の多くの歴史があります。 難しいお話ではなく 何時も見る風景に思いをはせてみませんか? 日時2月16日(金)午後1時30分から3時 場所 うのん 募集人数 5人 参加費 無... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№37 雨乞の種々相

    五條市の雨乞 五條市の地福寺にアマツボと称する高さ60糎ばかりの壺があります。これは昔役行者がここで雨乞をした時に竜宮の使いが来て授けたと伝えられる壺で この壺の霊力によって祈雨の効があり その祈念に地福寺が建てれたと云います。市史 吉野郡川上村高原では雨ツボ武渕があって旱魃にっここで雨乞をしまし... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 今週の本「日本の古代遺跡」

    奈良中部   森浩一企画 寺沢薫氏 千賀久共著 先週は奈良北部に引き続き中部の紹介です。 現在我々が親しみのある 山辺の道などにある遺跡の紹介です。 待ち遠しい春のハイキングに参考にいかがでしょうか? 歩く楽しみが増すのではないでしょうか

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№36 雨乞の種々相

    雨乞と芸能 湯立神楽  雨乞のための神楽 特に湯立神楽が献ぜられる場合も多くあります。生駒郡 髙山八幡の宝暦 明和の「雨乞入用帖」に他の行事と共に湯立が繰り返し行なわれていたのが見えています。大神神社では享保三年(1718年)に祈雨のお祓い三百座あり (大神神社諸事記録)とあって旱魃に祈雨に神楽の... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№35 雨乞の種々相

    雨乞と芸能② 「大乗院寺社雑事記」により興福寺における祈雨相撲の例を年代順に記す 文明三年(1471)八月四日 南北郷人雨乞相撲を衆中に下知 同年五月八日 雨乞相撲一番の費用を西御門郷と花園郷にかく  同年同月十一日 祈雨相撲に関し衆徒蜂起(翌日落着)同十七年(1485)六月十七日 髙山にて南郷こ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№34 雨乞の種々奘

    雨乞と芸能  中世特に後期になると雨乞にう様々な芸能が結びつくようになってきました。その第一に雨乞踊りがあります。「経覚私要鈔」文明三年(1471)八月二十二日の条に「於入島ヲトリ在之 雨乞云々」とあって雨乞に念仏踊りが踊られました。(念仏踊りについては項を改めて書く予定です)  猿楽「大乗院寺社... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№33 雨乞⑭神社と祈雨

    神社と祈雨  古代のところで述べましたが 雨の神への信仰は中世になっても引き続きその命脈を保っていました。もっとも「延喜式」の祈雨社の信仰のごときそのままの形で残っているわけではないが 丹生川上社へは 依然として奉弊の使がたてられました。ただ黒馬を献ずることは少なくなり 文明四年(1472)六月四... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和のきしょうさいじき№32 竜蛇信仰②

    室生寺  室生寺の山門を入って金堂を右に野積の鎧坂を上がってゆくと 石段の向こうから五重の塔がせり上がっています。塔頂部をよく見ると他の塔であれば宝珠 竜車 水煙と続きますがここの塔頂部は宝珠 宝傘と珍しい型となっていて この塔こそ龍の化身 雨神の象徴だという人がいます。 なお竜王に雨を乞うのには... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№31 密教と竜蛇信仰②

     インド・中国の竜の信仰は密教の発展によって我が国へも簡単に受け入れられました。このことに先立ち蛇神への信仰が既に我が国にあったことが「常陸国土記」にみられます。夜刀の神は「その形は蛇身にして頭に角あり」とありました。また別に角のある大蛇の話も同書に出ています。当時すでに竜形のものが想像されて竜の... 続きをみる

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