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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 橘寺のお話


橘寺

外部資料
明日香村、石舞台の西北に、橘寺はあります。この寺は、聖徳太子がお生まれになったという御殿を移したもので、太子創建七ヵ寺の一つに数えられています。橘の名前は田道間守がここに橘を植えたという伝説からきています。

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昔、上石第十一代の垂仁天皇ひゃ、どこかで不老長寿の国があることをお聞きになり、田道間守を呼んで、その国をさがすよう、そして国民のためにその不老長寿の元となるものを持ち帰ってくるように、お命じになりました。勅命をうけた田道間守は大変感激して、すぐさま日本を発ったのです。
そして十年、田道間守は海を越え谷を登り、苦しみの多い旅を続けましたが、どこにも不老長寿の国などみつかりません。ところがある時、田道間守は不思議な光景に出くわしました。それは若い娘が老人を叱りつけているのですが、ほんとうは、若い娘が母親で、老人はその息子だというのです。「この子だけは酸っぱくて嫌だとこれを食べないので、こんなに年を取ってしまったのです。」娘はそう言って、一つの木の実を示しました。田道間守は躍り上がって喜び、その不老長寿の実のなる木を数本譲り受けて、帰国の途につきました。

ところが、帰ってみると、すでに垂仁天皇はお亡くなりになっていたのです。田道間守は、御陵の前に泣き伏しました。そして持ち帰った木の実を両手でさしあげ、「お天子さま、ごらん下しませ。」とくり返し泣き叫びました。そして叫び続きながら、とうとう死んでしまったといことです。


この不老長寿の木というのが、橘なのです。橘寺のほか、帰国の船が着いた今の広島県福山市柳津にも、田道間守はこの木を植えました。そこには、橘神社という神社があります

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■住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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