「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

西国三十三か所第六番札所の壷阪寺のお話を紹介です

昔むかし、会津若松に、暴れものの悪い竜が住んでいました。この竜が暴れるたびに激しい嵐が巻おこり、激しい雨が地上にたたきつけて、田畑の作物は全滅。人々は飢餓に苦しむのでした。こんな苦しい生活は嫌 人々は顔を合わせるとなんとか竜を懲らしめる方法はないか、話合いました。そこで誰彼ともなく けがれのない若い娘を人身御供すれば竜も鎮まるだろう ということになったのです。
選ばれて一人の男が、人身御供ちなる娘を探す旅にでました。そして そのはるか大和の国まで来て、ようやく望みどおりの浄かな娘を見つけました。浄らかなもの当然、その娘は壺阪寺の観音様を深く信心しておりました。男から事情を聞いた娘は、その村の人々に同情して慈心を起こして、人身御供となる決意をしました。そしてその男にともなわれ、会津若松までやってきました。
今日が最後という日、娘は遥かな壷阪寺の観音様にお別れをし、心から観音経を唱えております。やがて天地を砕くかのような轟音と共に、大竜が現れました。その竜はその娘を一飲みしようと、大きな口を開き、娘に近づきました。



だが、娘はひるまず、一心に観音経を読誦しています。すると、竜はその娘の姿におののいたように、竜は池の中に姿を隠してしまいました。
それ以来、竜は再び姿をあらわすことなく、会津若松の村の人々は平和な日々を送ることが出来ました。
大正か昭和の初めののころ 明日香村の人がこの古くからの伝えられてきた絵巻を押し絵にして、壷阪寺に奉納しました。



■住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡ 0742-43-8152

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