「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 岩船寺のお話

外部資料
岩船寺  子供と紫陽花 縁結び
細い道わきに、ビニールの袋がつり下げられています。袋の中身はお芋・豆・カボチャ・トマト」などの野菜。季節によって種類が変わります。百円・二百円と書いた札がついていて、その横にお金を入れるための竹筒。皆がほんとうに代金ををはらうかどうか、見張るための人影は、どこにも見当たりません。そんなのどかで心優しい山里の中に、岩船寺はあります。
岩船寺は奈良県にはなく、正確にいうと、京都府相楽郡にあります。しかし、奈良からとても近い距離なので、大和路の古寺として親しまれています。
岩船寺の境内には、たくさんの紫陽花が植わっています。梅雨のころ、しとしと降り続く長雨に濡れた紫陽花と古寺のおもむきは、訪れる人の心をとらえて放しません。


さて、岩船寺の石段の上には、白山神社があります。白山神社は、岩船寺の伽藍守護のためにつくられた神社で、天平元年七月、柿の本二丸に宣下社殿をつくらしめ、僧行基がイザナミノミコトを勤請したと伝えられています。
その後ずっと、白山神社は附近の人々の氏神として崇拝されていますが、イザナミノミコトが女神であるために、特に子供に対する愛情が深いといわれています。その守護で、この附近の子どもはみな健やかに生れると言われており、噂を聞いて、最近


は若い夫婦の参詣が増えました。その中には、岩船寺の山門の下にある石風呂、現在は水や湯を入れていない空の風呂に入って、身を浄めてお参りする人もいます。
また、なかなか良縁にめぐまれぬ人は、三重塔隣の聖天さまへ祈願することになっているそうです。「おかげさまでいい人にめぐり会いました。」というお礼の手紙が岩船寺の社務所に届くということで、そのお力はたいしたもの。聖天様の本殿は、白山神社のもとの社伝を改築した古い建物です。

外部資料


■住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

×

非ログインユーザーとして返信する