「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

2018年5月のブログ記事

  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№150 梅雨

    6月 今日はこんな感じでしょうか?紫陽花に雨ですね 外部資料 明日から 6月 梅雨の季節に入る。 暦の上では 太陽の黄経が80°になる日を「入梅」と決めていて 24節季では芒種と夏至の中程に当り入梅と云うのは 節分や半夏生と同様雑節の一つである。 さて我が国は春 夏 秋 冬の四季があって四季の変化... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№149 天気俚諺

    建物 外部資料 大仏様が汗をかくと雨 奈良市 確立の高い奈良市の天気のことわざです。青銅で出来ている大仏様の体温は 外気温で早速に体温が外気温とは一緒にならない。低気圧が接近し湿った風が流れこんで、外気温についてゆけない大仏様の皮ふに結露が起きる。汗をおかきになった訳で 気象の方では 低気圧が近づ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№148 天気俚諺

    鳥 外部資料 ニワトリが夕方おそくまで餌をあさる翌日は雨が降る  黒滝村 鴬が低く舞うと雨 朝鳩鳴いたら鞍置くな 夕方トンビに傘直せ 下北山村 燕が低く飛ぶと雨近い 南の国からはるばる飛んで来たツバメは 地面や田甫の水面すれすれに飛び交うのをみかける時がある。低気圧が近付いてくると気温や湿度が高く... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№147 天気俚諺

    山 外部資料 山が近くに見えたら雨が降る 天理市 明日香村 遠山が近くに見えたら雨が近い 初瀬 生駒山がくっきり見えると晴 奈良市 川水 外部資料 川水が急激に減ると大水が出る 東吉野村 湧水がが固まると雨が近い 月ヶ瀬村 大水のあと水引が早いと あとの大水が早い 上北山村 みと(水道)が変わると... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 今週のお勧めの本

    眠れないほどおもしろい   日本の仏さま  著者 並木伸一郎氏 センス・オブ・ワンダーに満ちた その驚くべき世界 仏教や仏さまには、ミラクルな逸話があふれている本です

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№146 天気俚諺

    月 外部資料 月夜に台風はこない 大宇陀町 月面極めて白きは雨の兆し  月夜にシケなし 日月蝕なき年は大旱  初瀬 三日月が受けていると雨が少ない 三日月が逆立ちときは雨が多い 月の上り傘 陽の下り傘 これに日和があるものか 音 風のないのに電線がうなると天気が悪くなる 東や南方の音がきこえるとき... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№145 天気俚諺

    朝焼け 朝焼けは 雨が近い 東吉野村 室生村 朝焼けは雨 夕焼けは晴れ  御所市 朝焼けの紫色は雨  東の赤いのと女のえらいのは当にならぬ  初瀬 外部資料 夕焼け 秋の夕焼鎌を研げ 上北山村 乾夕焼雨とみる 初瀬 外部資料 月の笠 お月さんがかずけば雨が降る 東吉野村 斑鳩町 月の暈のかさは大風... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№144 天気俚諺

    空模様 朝曇り夜カンパチ 下北山村 夕方西空明るければ明日は天気  天理市 寒九の雨は麦の豊作 ・東の空は明るいのは風・西の明るいのは晴 西吉野村 晩春に空の明るいのは霜の兆し 初瀬 空の紺碧は霜の兆し  旱に不作なし 土用の空のぼり 春日山の上の空が赤くなると雨 生駒山のもやが北を向いたら雨 南... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№143 天気俚諺

    天気 大雪は豊年のしるし 霜やけがかゆいと雨 いたいと晴れ 朝曇りに驚くな 氷室さんの祭りが雨だとおん祭りは晴れ 彼岸仏はかたぐるし 彼岸くすぶり 便所がくさくなると雨 梅雨の夕ばれあてにならぬ から梅雨に土用蒸し 四つ晴に傘忘れるな 八つ(午後2時)晴に笠ぬぐな 朝のテラテラ日中曇り 朝露が多い... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№142 天気俚諺

    風 外部資料 生暖かい風が吹けば 雨 御所市 東風は天気が悪くなる。 針 初瀬  台風の時西を通れば(台風の中心をさす)風が 東を通れば雨 初瀬 辻風の中に鎌いたちがいる。初瀬・下北山村 雨 朝雨におどろくは世帯知らず 朝雨は女の腕まくり 月ヶ瀬村 ついたち降は三日降 天川村・上北山村・平群町  ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№141 天気俚言

    大和の天気俚言 雲 雲が奈良参りすれば雨 香芝市 平群町 広陵町 御所市等 雲が奈良まいりしたら雨 奈良市 雲が長谷寺参りしたら晴れ 奈良市 雲がは長谷参りしたら雨 明日香村 雲の伊勢参りは晴れ 初瀬 南から北への雲行は雨が近い 菟田野町 黒滝村 諺を正しく理解し生活で試してみませんか 外部資料

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№140 霜

    終霜の記録 奈良の終霜平均は4月14日 最も遅い霜の記録は1969年5月7日であった。奈良の霜注意発表基準は4月1日からとなっているが 農作物の生育が早い年は4月1日を待つ迄もなく霜注意報を発表している。さて立春から数えて八十八日目えを指して 5月2日か3日に当たる。子供の頃唱った「夏も近づく八十... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 今週のお勧めの本

    「川上村昔ばなし」 古代の日本が息づく 川上村の昔ながらの知恵や技術の伝承をまとめられています。

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№139 春祭り

    ちゃんちゃん祭り③  大和神社の例祭は4月1日午前19時半頃から厳粛に行なわれます。祭祀其のものは3月23日宮入り始まり、各町毎に特色ある祭りの準備があって31日宵宮渡りを迎える。各町毎に御弊を持って神社に参拝奉納する。代わってこのとき産子弊を貰い翌一日に備える。祭り当日の一日は10時半頃から神事... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№138 春祭り

    ちゃんちゃん祭り② 上っ道に面した大和神社は正式名を「大和坐大国魂神社」と呼び大国魂大神 八千才大神 御年大神を祀る式内名神大社で 新年祭のほか 月次 相嘗 新嘗祭や 祈雨 止雨に際して官平弊を賜った由緒深い社です。  

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№137 祭

    ちゃんちゃん祭 「祭始めはちゃんちゃん祭、祭おさめはおん祭」と俚謡にうたわれるお祭りが4月1日 天理市新泉町に鎮座する大和(おおやまと)神社で行なわれる。4月1日までにも大神神社の繞道祭や各地で田植え祭りの他 春日大社では申祭りなどがあるが大和神社でおこなわれる例祭に続いて午後に行なわれる神幸祭り... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№136 春の女神

    佐保姫  聖武天皇陵の下を流れる佐保川は、平城京跡の東にあたる佐保山が源 宮の東にあたる佐保山にちなんで、東すなわち春の女神「佐保姫」とした。また「佐保神」ともいう。「宇津保物語」に「さほ姫はいくらかの春をおしめば」かそめいだす花の八重に咲くらん」と佐保姫を詠み込んだ歌がある。春がすみは佐保姫が織... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№135 生物季節観測

    春めいて① 木蓮の花ばかりなる空を見る 漱石 冷たい北風に耐え得たのは分厚い綿毛に包まれたからでしょうか。 日一日と暖かくなる陽の光に 見事に咲いた木蓮は品良く 北高かく漱石の気持には届きませんが 毎春この時季あらためて空を仰ぎます。 垂れていた柳の枝に青味を増し 桃の小枝を花風呂敷に包む人を見か... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№134 かまどの煙り

    かまどの煙り 外部資料 ご存じでしょうか?  かまど です  一昔前まで農家では 炊事は「おくどさん」で煮炊きものをした。煙出しはあっても煙突の無いおくどさんの煙は 台所に充満しこの様な時天気は下り坂に向うと云われている。御松明の煙が 登廊の屋根裏沿いに二月堂まで上がって そのまま堂内に入ってしま... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№133 春を待つ

    寒の戻り 一陽来復にアウトドアスポーツを楽しんでいるとき強い「寒の戻り」に出会うことがある。この様なとき奈良で生れ育った人は「寒さの終も彼岸まで まだあるワイナ 一切経」と仰る。四月八日灌仏会の日 白毫寺で講ぜられる一切経に事寄せて お水取りも済みました 暑さ寒さも彼岸までと云うけれど 本当に暖か... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 今週の本の紹介

    昔の風俗細かく収録 研究仲間がまとめる。 元県文化財保護指導員で郷土史家の 故吉川松志さんの遺稿集 明治から昭和のかけて盛んだった稻作や養蚕 醤油作り産業が季節の年中行事など 民間伝承が盛り沢山に描かれています。

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№132 お水取り

    お水取り④  昭和29年から63年までの35年間 御松明中の気温とお水取り後の気温の変化を調べてみると 気温の上昇が平均並に上がっていた回数は6回 平年並み以上に気温の上がったのは17回で半数近くが気温の急な上昇が認められた。反対に35年間の内お水取りが終わってから気温の下がった回数は12回を数え... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№131 お水取り

    お水取り③ お水取りが済まねば奈良には春はこないと言い 季節は早春 どうしたことか 御松明の期間は真冬の様な寒気が訪れ お水取りが終ると急に暖かい春の日和となる。子供の頃三月に入ると母親は 口癖の様に「二月堂さんのお水取りが済まないと・・・」と話をきかされた。  愛知県知多半島の中程西浦観測所に居... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№130春を呼ぶ「お水取り」

    お水取り③ 奈良在住の古老のお話から 「わしら 子供のときは毎朝この二月堂さんにお詣りしたもんや。観音様にお詣りすると足が強ョーなって 元気になれるんャ」と。現在で云うウオーキングの元祖でしょうか。雑司町に住むこのご老人は顔の色艶もよく ご立派な姿に関心した。 二月堂ご本尊にお詣りするのは 幾段も... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№129 春を呼ぶ「お水取り」

    お水取り② 「お水取り」で知られている修二会は今さら申すまでもなく 良弁僧上の弟子実忠が笠置山に三籠し ある夜夢に同山の龍穴で常念観音院の悔過法を見て 人間世界にも伝えようと二月堂を建て天平勝宝四年(752年)にはじめられたと伝われています。しかし天平勝宝八年の「四至図」には二月堂の建物は認められ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№128 春を呼ぶ「お水取り」

    お水取り① こんな季節に 早春の話です 2月後半から3月には 気温がグット上がってきますが 暖かい日が2~3日続いたかと思っていると驚くほど寒い日に見舞われ コートの襟を掻き合わせての外出となり まだまだ朝晩は冷たく肌着は冬のまま 春浅い頃の衣服の調整」外気温に躰を順応させるのは仲々むつかしい事で... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時No.127

    冬の しぐれ についてのブログを一週間程止めてましたが 再度始めます。 冬場等圧線は必ず南北に立っているとは限らず 上の図にあるとおり北東から南面に描かれていることもあり この場合舞鶴敏夫岬の間に等圧線が何本描かれているか 必ずしも汐岬と舞鶴の間に等圧線が描かれていなくても概その見当をつけ8hPa... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記No.126 大台ヶ原

    青葉水 外部資料  永年大台ヶ原測候所に勤めてられた方から聞いた気象俚諺に「青葉水」というのがある。これは上北山村の地方的な俚諺である。大峰山系一のタワ(峠)に新緑が到達する頃には出水をみる様な大雨が降ると言う諺である。春 新緑は山すそから緩っくり頂上に向っていく。頂度一のタワ付近が新緑になるのを... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 今週のお勧めの本

    「奈良大和路寺寺の昔話」 発行 (株)フジタ 奈良の誰もが知っているお寺に纏わる話 薬師寺では 「凍れる音楽」にたとえられる東塔 その水煙には天上の楽を奏でる上天女の話 大和に残された古き良き伝説をそこで描かれた人々の世の思いを 読み取っていただけます。

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№125 唐招提寺のうちわ撒き

     五月に入ると近鉄の各駅では19日に 唐招提寺で行なわれる うちわ撒きのお知らせに大きなハート型のうちわが立てられる。19日当日 日頃は静かな山内もこの日許りは大勢の人々で賑わい 太鼓の合図に鼓楼から数千本のうちわが撒かれる。餅を柄に差したうちわは遠くまで飛ぶが そのまんまのうちわは余り先の方まで... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№124 甘雨を祈る神々

    都祁村  次に都祁村藺生に 葛神社 榛原町山辺三にも同名の神社が都祁村南之庄に国津神社が 室生村無山 多田 下笠間 少し離れた天理市長滝に九頭神社があって 「くず」という言葉は国津 九頭 国栖いずれが原形でいずれがなまりであるか不明であるが 「雷雨」をもたらす水神の性格を持っている。藺生の葛神社 ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記No.123 甘雨を祈る神々

    雄神神社 第一に挙げられるのは 都祁村白石の雄神神社だろう この社は中白石の東方 深江川を隔て600㍍余りの所にある。 神殿はなく雄雅山を御神体とした大神神社tp同じ形態で 土地の人たちは「三輪さんの奥の院」とおっしゃている。祭神は出雲建男命と」伝えられているが 土地の人にうかがうと 実際は白い蛇... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記 大和のノガミ②

    ノガミ祭 ノガミ祭は 子供の頃から農耕儀礼に習熟する地域が大和川中流域に分布している。これら子供中心の農耕儀礼も奈良市では大人が実施している。 次に奈良県に降る年平均降水量分布図です。下図は稻作期間を5月から9月までとし この間に降る平均降雨分布図である。奈良県の穀倉地帯である平野部は稻作期間中必... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記 大和のノガミ②

    ノガミ祭 ノガミ祭は余にも数が多く一覧を作ったが 地域毎に一例づつを取り上げた。 御所市   蛇穴のノグチサン    5月4日5日 大和髙田市 今里のノモト(ノゴト) 5月4日 橿原市   上品寺のシャカシャカ祭 6月 5日 田原本町  今里のジャマキ 6月 三宅町   石見のノガミサン    5... 続きをみる

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  • 薬師寺近くから 大和の気象歳時記№120 田植え

    田植え 田植えは雨乞と関連しているので以前にブログで書いたものと重複もしてきます。 奈良市内(元気象台)と針インター近くとの4月から6月の気温差では3度程の差があり 針のほうが低い(標高差約350㍍奈良の方が低い)云うなれば 平野部にくらべ東山中は冷却地域であるにもかかわらず ゴールデンウィークを... 続きをみる

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