うのんのブログ

奈良西の京薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳事記No.330 師走

除夜の鐘

師走に入ると県の観光課では有名寺院に「除夜の鐘」の実施予定を問合せ一覧表にして配られた。鐘のつき始めは午後11時30分頃からが多く 1日午前0時を合図につき始めるところもある。つきかたは三通りあって先着108名がつく寺があると思えば 5~6名が一組になってという寺院もある。先の表によれば参加者全員が108数にこだわらずつくことが出来るお寺もある。
 除夜の鐘は何故百八つくのか それらしい本を開いても何もかいない。そんな時 江馬努先生の「四季の行事」という本には「俗説仏寺朝暮百八鐘 百八煩悩醍非也」とあって煩悩を醍に非也と「禅林象器箋」を紹介のあと 続いて鐘のつきかたについて中国宗時代から起こった「勅修清硯を併せ載せている。一方人の人の生涯は 一、生れる時の苦しみ 二、生きる(或は老いの)苦しみ 三、病の苦しみ 四、死の苦しみ 以上四苦を更に展開して 一、愛別誰苦 二、怒憎会苦 三、求不得苦 四、五陰盛苦 を加え 八苦とし 次の様な語呂合わせを聞いた。
 四    苦
 4 ×  9 =36
 八    苦
 8 ×  9 =72
煩悩の数は合わせて  108


凡夫の私がこの話しの方が親しみを覚えます。
私事で恐縮ですが 我が家の玄関には手作りの鐘楼が置いてあります。日頃出掛ける時は交通安全を願って 一つたたきます。と同時にその日の天気を占って一つたたきます。澄んだ音色のときは天気が佳い様に思えます。音色によどみがあるときは余香ばしい空模様でない様です。
大晦日には百八たたきます。来る年の幸せを祈って


薬師寺近くから 大和の気象歳事記No.329 師走

かぎろひ
 作家永井路子さんの作品には題材を古代の大和に求めたものがいくつかあり そのなかの一つ「美貌の女帝」の冒頭にかぎろひの描写がある。

外部資料
歴史的背景がコンパクトに纏まって愉しく読ませて頂いた。昭和57年春「奈良かぎろいの大和路」といふ月刊誌が刊行さ標題の「かぎろい」とはなにか と話題になった。こんなことがあって 「かぎろい」と「陽炎」を混同しているむきがあるので その違いを話の依頼があり 陽炎は気象現象で主として夏場に起こり かげろいは初冬の末期(陰暦11月17日)現在の大宇陀町長山から東の方向 薄闇に鮮やかな紅をさす曙の光をうたいあげた万葉歌の言葉であって歴史的ロマンに包まれ秘められた現象 かたや陽炎は単なる物理現象である。