「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 興福寺のお話続き

興福寺のお話 宝蔵院流の槍


もう一つ、興福寺もまつわる伝説として、宝蔵院の槍の話をします。

昔 興福寺の一院に、宝蔵院という寺がありました。(現在国立博物館が建っている西のあたりにあったそうです。)ここに、槍術が大好き胤栄(いんえい)という法師がいました。胤栄法師は武士四十人あまりと試合をして、勝ち抜き自分の力を示そうとしましたが、望みを果たすことができませんでした。だが、槍術をきわめたいという夢を、あきらめることはできませんでした。
そしてある年のこと、胤栄法師の夢枕に春日明神がたち、のちに宝蔵院流槍術の特色となった、磬と鎌槍、地蔵仏を受けられました。それに力を得た胤栄法師は、その後、猿沢池にうつる月影を相手に、毎夜けいこを続けました。そしてとうとう、宝蔵院流の槍を開眼したのだと伝えられています。

外部資料

■住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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