薬師寺近くから 大和の気象歳時記No.126 大台ヶ原
青葉水
外部資料
永年大台ヶ原測候所に勤めてられた方から聞いた気象俚諺に「青葉水」というのがある。これは上北山村の地方的な俚諺である。大峰山系一のタワ(峠)に新緑が到達する頃には出水をみる様な大雨が降ると言う諺である。春 新緑は山すそから緩っくり頂上に向っていく。頂度一のタワ付近が新緑になるのを上北山村天瀬という部落から眺め一の峠が青葉に染んできた。
ボチボチ出水被害を伴う大雨が降ってくるぞという諺である。
一の峠は勿論大台ヶ原山からもよく見える。その方は大台山頂から観測記録し 一の峠の新緑は大台ヶ原のぶなの発芽日と殆ど一致することを突きとめられた。ぶなの発芽日前後の大雨を調べると 五月の最多雨量日とぶなの発芽日とがよく一致することから この天気俚諺は確度が髙いと仰言っていた。