「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№130春を呼ぶ「お水取り」

お水取り③
奈良在住の古老のお話から

「わしら 子供のときは毎朝この二月堂さんにお詣りしたもんや。観音様にお詣りすると足が強ョーなって 元気になれるんャ」と。現在で云うウオーキングの元祖でしょうか。雑司町に住むこのご老人は顔の色艶もよく ご立派な姿に関心した。

二月堂ご本尊にお詣りするのは 幾段もの石段を登らねばならず この石段 第一段は波浪 二段は亀甲 三段は唐草模様 四段からは五十一段までは無くて 五十二段は青海波 次は桧垣 五十四段は格子文様で これを刻んだ石工は何を祈り 石段を文しめて参詣するひとに何を希んだことでしょう 波浪「や亀甲を一段づつ踏みしめて観音様に合掌することは 日頃自ら健康に留意し 自戒を悟るという「佛」の慈悲心に通じる様にも思えます。

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