「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№136 春の女神

佐保姫
 聖武天皇陵の下を流れる佐保川は、平城京跡の東にあたる佐保山が源 宮の東にあたる佐保山にちなんで、東すなわち春の女神「佐保姫」とした。また「佐保神」ともいう。「宇津保物語」に「さほ姫はいくらかの春をおしめば」かそめいだす花の八重に咲くらん」と佐保姫を詠み込んだ歌がある。春がすみは佐保姫が織り出すものといわれた。佐保川の水が跡、ぬるむ頃夜空に君臨していたオリオン星は西の空へ沈みかけ、 代わって南東の空低くスピカをα星にしたおとめの星座が現われてくる。地上の水が、ぬるむのが佐保姫の仕業なれば、天空に春を誘うのはおとめの星座 春を司どる女神に感謝したい。

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