「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記 №55 雨乞種々相

二つの雨宝山 その一 真言宗 十輪院


 十輪院は奈良市奈良町にあって山号を雨宝山といいいます。蔀戸や格子戸を多く用ちいた中世の住宅を思わせる国宝の本堂(背後に地蔵石龕に対する礼堂)の中に厚肉掘の本尊 石造地蔵菩薩を納めた石仏龕があります。


 さて雨宝山 山号の由来については山門を入ると右手に池があります。見せていただいた縁起巻物の文言に同じことが書かれた案内板には「池中に竜王石あり 炎干に雨を祈れば普潤の益をこうむる」とありました。池の水が少なくなり池の中から竜王石が頭を出してくると 明治のはじめの頃までは 竜王石に対してここで雨乞が行なわれていました。 と住職さんの説明もありました。


 


山門上です

山門右手の池です

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