「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くから 大和の気象歳時記№57 雨乞の種々相

絵馬


日笠町 天満神社 旱魃には近郷十三ヶ村が南無天踊りが奉納されて雨乞が念ぜられました。さて 古代朝廷では雨乞に黒毛の馬を献ずる行事がぁりました。(丹生川上神社の場合)が「類聚宣苻抄」第三 天暦二年(948年)五月丹生川上社と貴船両社に祈雨のため馬を索くべきであるが それに繋飼料を付けすることのできない時は 板立の御馬(絵馬)を進めべし 宣旨が載せられています。この様なことから 実際に馬を索くことのできない時は馬型をもつて これに替えることも古くから行なわれてきました。古代の土製馬が極く近くに発掘されて(平成八年春奈良市七条町西)これらは雨乞のためのものと考えられています。一方それでハ何故馬なのか端的に云えば馬は神の乗り物と考えられ信じられていました。日笠の天満宮では雨乞に黒毛の馬を数頭曳いて神社に詣り境内を駆け廻らせ 日和迄には赤毛の馬を曳きました。この馬を揃えることが出来ない時は絵馬を献じたといい 文政以来の絵馬が絵馬堂からはみでる状態で奉納されています。



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