うのんのブログ

奈良西の京薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和のきしょうさいじき№32 竜蛇信仰②

室生寺
 室生寺の山門を入って金堂を右に野積の鎧坂を上がってゆくと 石段の向こうから五重の塔がせり上がっています。塔頂部をよく見ると他の塔であれば宝珠 竜車 水煙と続きますがここの塔頂部は宝珠 宝傘と珍しい型となっていて この塔こそ龍の化身 雨神の象徴だという人がいます。
なお竜王に雨を乞うのには必ず請雨経とは限りません 承和六年(836年)六月の旱魃の際の雨乞法の一つには七大寺の僧を東大寺に請じ三日三夜「竜自在王如来」の名号を称讃せしめた。とあります。
寺社に参り手を清め口をすすぐ蛇口は龍口が多く 大和には竜にまつわる話 物語 伝節が数多くあります。髙田十郎氏編の「大和の伝説」の中には竜に関する伝説が二十話収められて いずれその二つ三つを紹介する機会があると思われますが 旱魃に苦しんだ永い歴史のある大和の土地では一層深く雨乞に繋がる竜の話が創作されて来たことが分かります。
竜図の明治硬貨弊を図鑑で見ると 明治三年銀貨三種類と同じく六年にも三種類の銀貨が明治四年発行金貨三種類 銀貨一種類 銅貨二種類 同七年銅貨二種類があって 当時日本人の心の中に竜の思想が深くとけこんでいたことが判ります。

室生寺五重の塔頭頂のスケッチ

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