薬師寺近くから 大和の気象歳時記 №58 雨乞種々相
その他の雨乞①
十津川村では 清浄であるべき流水のネコマタの滝に小便をしかけ神の怒りを即大雨の降ることを期待しました。
宇陀郡榛原桧牧マンガ渕では 牛が暴れて人と共に入水岩壁に地蔵を彫りここで雨乞をしました。
北葛城郡王子町中村では 雨乞も基地の土を採ってムモンジの滝に行きその水で練って土の団子を作り これを滝に供えました。時間は丑満時に限られたといいます。
同町王子でもコオセンボの墓の土を採って 傍らに不動明王を祀る尼寺の滝の水をこねて団子を作り明神山の頂上にある祠に供えました。すると必ず雨が降ったというます。
宇陀郡大宇田町でも雨ヶ淵という池に馬の沓を放りこんだら 竜王が怒って大雨を降らしたという伝があります。