薬師寺近くから 大和の気象歳時記№48 雨乞
垢離トリ
吉野郡吉野町竜門の山口では雨乞に六カ所大字が集まって垢離トリ行事をしました 村から一里ほど離れた吉野川に行って 大名持神社の下の潮渕で榊の葉を水に漬けて村の山口神社まで持ち帰り その葉を社前に置くことを操り返す 本来は三十三度のオコリトリといって これを三十三度繰り返すのだが 普通の場合は吉野川からは二度ぐらいにし 山口神社の鳥井の前から三十三度操り返すのです。潮渕は毎年六月晦日に塩水が湧き出したという伝説があります。
同郡大塔村ではこれをこれをオーセンドと呼び 若い衆が川に入って水垢離トリをとり 石を拾って宮に詣り また川に行きます。これっを繰り返します。この間太鼓を叩き「雨たもれ」と叫び続けます。