「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

2021年12月のブログ記事

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 木地師 昔、木地師がおったわな。それはそこのリスケゴモリっていう籠りにおったわ。そこに今でも木地小屋があってよ、そこには大きな広い盆地があんのや。そこに木地師がおった。 橘川のリスケゴモリに、まん中に塚があって、そこに推喬親王の守り神であるところの榊を植えてあるんや。 リス... 続きをみる

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 不思議な鯉 明治22年の大水害が起こる前に、日高川を黒と赤の二匹の大鯉が川下からのぼっているという噂がひろがり、川辺の人々が大さわぎをしたそうです。 やがて、下柳瀬にも姿を見せ、あまりのおおきさにヒシで突くこともできず、鉄砲をもって追いかけ回したそうですが、不思議にも大鯉は... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳さい

    「紀州の龍神民話」から やまんば 子とろ子とろ どの子をとろか あの子にしよか この子にしよか 子とろ子とろ やまんばはこう歌いながら、山から里へ出て来て、子どもとったって言うんですわ。ほいで、子ども連れてかれたら、どうして放してもらったかって言うと、やまんばの口へ向かって、 「大口の神さま、お許... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    今朝の寒さで睡蓮鉢氷はってました

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から やまんば 昔の人の言い伝えではよ、やまんばは大きな口して、白い白髪髭はやして、青い顔していたって言うのら。やまんば、あんまり奥山にはおらんだ。ほいで、里山の堅い木のあるとこに住んどったと。山へ行くとよ、樫の木とか榊、みずめとか堅い木があってのら、その木の元に、つぶつぶができ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から カマイタチ わしは、かまれたことないけども、ちょこちょこかまれたのを見たわ。 60年も前の話や。 時候的には寒い所で、普通に外で遊んでる時に倒れると、きっと切れとんのや。鎌のかっこうにかぎ形になって、切れとんのや。ほかに何も切れ物はないんや。 わしら、子どもの時、 「風のき... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 小川万助と天狗 天狗は人つれて行くなあ。わしとなだいぶ若いかたでね、小川万助っていうかただったんや。それが、おばあさんと二人おってね。万助がどころへ行っておらんようになったんじゃいうんですらよ。よわったなあ、万助おらんというのなんとな、ということでね、それからね、聞いてみた... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から ゴウラと福井の殿さん この下っつらの部落にね、牛淵っていうてね。この下の部落に福井殿っていう人のお城があって、ある時、白い馬を殿さんがこうとって、夏になったら牛淵へ水浴びせに行ったら、ある時にその白馬がびっくりして上へ飛び上ってきた。ほいて殿さん何事じゃって見たら、ゴウラが... 続きをみる

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から ゴウラ淵と龍蔵寺 この上にね、重助、庄助、竹蔵て三人兄弟があって、時に盆の十三日「やで。盆の十三日には、この辺では川へ行かれん。魚は食われんてからいうたんや。そやけどその人らは、どういう訳か知らんけどな、盆の十三日に川へ行たんやと。 魚の大きなんが、一面にいたらしんや。そし... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 河童 ゴウラ カッパのこたぁこの辺ではゴウラ、ゴウラていうたの。 のう、子供から小学一、二年になったら、川へ、夏ぁ泳ぎにいこう?(ここたりで泳いだらゴウラにシリネンド引き抜かれるど)てちゅうこた、よう親ら言うたの。ほいじゃその人等、尻ネンド引き抜かれたってこたきいてないけど... 続きをみる

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 「河童」 ゴウラ 川にはゴウラというものがおるっていうこと、わしら親から聞いた。 川へ長いこといて泳ぎおったらゴウラが出てきて、尻ネンド抜かるるで、はよ帰ってこいよっていわれた。どがいな姿じゃっていうこと親らもしらんのじゃし、我々も知らんのじゃが、とのかく、牛の尻をかいつい... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 大蛇 寒川の土井の十代程も前の話じゃが・・・・・。 寒川大海さんて、あの人ゃ大へん川好きじゃてんて言うの。武士でもえらい人じゃさか、いつでも大ぜいの人がいて、夏になったら、輩下を連れて滝山へ、あこへ魚とりに行ってんちゅうの。 その当時ゃ、川へ行くにもワラジはいて行った。寒川... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 瀬戸の滝の蛇(じゃ) いつの昔や知らんのやけどなァ。大昔のことやけど、ものすごい旱魃があってからのう。これじゃどうもならんということで、雨乞するのによう。柳沢という谷の奥の瀬戸の滝に雨乞をのう、したんです。山伏かお坊さんかそこのとこはっきりせんのやけどのう、たのんで、村の人... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 七つ釜の滝の大蛇 おじいさんが七つ釜の淵へアメノウオ釣りに行ったんやの。そいたら淵の上にこけのはえた太い胴木が橋になっているんやて、その枯れた木を渡って行ってアメノ魚釣って帰ってきてからまた、四、五日してから釣りに行って、この前渡った胴木渡ろ思たら、その枯れた木がないんやて... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 七つの頭の蛇 小又川の奥のナナツガマっていうとこに、七つの頭のある蛇がおるということや。岩があって名、岩から岩へヒョイッと飛べそうなんやけど、とても気持ちの悪いとこなんで飛んだ人ないんやけど。そこに七つの頭の蛇がおった。わりあいに胴も大きくなけりゃ長うもなかった。とにかく、... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    西の京周辺です。 有名じゃないけど歴史上のかくれたスポットです。 西の京に訪れられたら 是非行って頂きたい所です。 まだまだ 面白い所あります。 平城京時代の西です。宮人が憩いを楽しんだ場所です。

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」から 薬屋さんに化けた狸 むかしは、医者ないさか大和や富山から、置き薬屋さんがどんどん来たんや今でも来ますけどんねえ、ここから真妻ていいう所へ行って薬屋さんの泊まる宿はきまっとった。 ある日、宿の兄貴が道歩いとったら狸の子が道でうろついとるさか、面白半分に石うつけたら死んだんや。... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」 大蛇 寒川の土井の十代程も前の話じゃが 寒川大海さんて、あの人々大へん川好きじゃってんて言うの。武士でもえらい人じゃさか、いつでも大ぜいの人がいて、夏になったら、童下を連れて滝山へ、あこへ魚とりに行ってんちゃうの。 その当時ゃ、川へ行くにもワラジはいて行った。寒川大海さんもワラ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」 大蛇 龍神温泉の下の村に湯の又と言う、ふちがあるんやが、そこの話じゃたんゃ。 村の娘は、親に隠れて、チョコチョコと外出するんで、母親が困りはてた。 ある日。 娘の寝ているときに、着物の裾へひもを付けちゃあと。母親はひもをたぐっていったら、ふちの中まで垂れていた。ほいて、そのふち... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」 送り狼と送り雀 送り狼にはよ、二通りあんね。一つは善意の送り狼。チーン、チーン、チーンって、それは送り狼がきとるということを予測しうる雀がおるわけよ。後ろでチーン、チーン、チーンって、気をつけなさいよ、後ろへ狼がおりますよっていうことを予知してくるる雀、送り雀がおるわけよ。まあ... 続きをみる

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    「紀州の龍神民話」 送り狼の話 狼は絶対、人には危害を加えん。送り雀の狼も人に助けられた狼じゃの。狼が猪を喰うて歯へみて骨ささってね、難儀しよって、あの六里で「ああっ」と口はって旅人の所へ出てきてね。喰いつくんじゃないかと思ったがそうじゃない。「ああっ」って口はってるさか見てみりゃ歯のとこへ骨ささ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    紀州の龍神民話」 狼のとった猪 この尾先(尾根のこと・小家部落)は、ずっと高野山へ続いている。この尾先しか高野山へ続いていない。その尾先の所に、三コの松(三本松があること)という所があったわよ。そこを上の方へあがっていく狼をわしゃ見た。そいで、ばんにギャーギャーというししの鳴く声がする。そいたら、... 続きをみる

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    「紀州の龍神民話」 狼のお礼がえし ここでの話とちがうんで、忠次さんの嫁さんのおかあさん、おみねさんいうんやけど、奉公にいたあった時の話で、奉公先は十津川の金持ちの大きな農家やけど、あるとき狼が病気になって、そこの家の灰納屋へ来てねよったらしいんやのう。主人があの狼病気やさかい、食べもん持っていっ... 続きをみる

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    「紀州の龍神民話」 狼の話 甲斐ノ川の熊という人が、たぬきにだまされようがちっともさびしがらなかったけど、この下(小家部落の下)の谷のま一つ下の谷(サイの谷)の奥で炭を焼いていた。子供等も大きなって一人で焼いておったら、何ぞチリンチリンと六文銭の鳴る音がすると思って便所しがたら、ひょっと起きて戸を... 続きをみる

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    「紀州の龍神民話」 狼の話(1) むかし、おうじの方のおばあさんが、旧の正月の16日にたき木を切りにいって、狼にくわれて死んだので、正月の16日にはそんぼうに行かれんと、よういわれた。 そうぼうとは、すぐ裏の山で、正確には相福山というんやろうけども、土地の人は、みなそんぼう、そんぼう言うているんや... 続きをみる

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    「紀州の龍神民話」 狐と狸のだまし方 たのきに騙されたちゅうのは、どうなったら、滑稽なな。狐の方は悪辣な騙し方しとる。たのきは、何となしにユーモアな騙し方しとらな。狐の騙し方は人を崖から落したりちゅうような騙し方する。たのきはそがなことはせなんだ。たのきは、何せ坊主になったりな、伸び上がれちゅや、... 続きをみる

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    「紀州の龍神民話」 舟を流す狸をくくった話 かはらぼうから発電所の方へ行く道に今は橋かかって便利やけど、むかしは舟で渡ったんや、まわり道あるけど大変遠いから、そこの舟が雨降るときには舟をつないどる綱をきまって食いちぎって流されるんやの、そら狸やちゅうことがわかったんや、狸の足あとあるし、雨の時に限... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」 猟師の邪魔をし狸」 狸かしこいゆうても、しまいは人間にかなわんのやけどのう。何んどもやると化けの皮はげるんやな。殺生人(猟師)が山へ行ってもどうもうまいこと捕らしてくれんのやな。さあ猪や射とうとしたら、鉄砲の筒先の方へ人間が出てくる、鹿出た射とうとおもたら白い手拭かぶった姉さん... 続きをみる

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」 狐や狸 狐や狸はな、硫黄を持つっとたらね、化かさなんだって。昔、付け木っていうのあったでしょう。魚持っててもね、付け木持っとたらちっとも化かされなんだって。硫黄が付いてるからな。火薬が、鉄砲がこわいんかな。

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「紀州の龍神民話」 山での話 だま谷ってとこで、一人で炭焼いてた折のことや。 夜、小屋で寝てたら、山でダアーッと、木倒す音、聞こえたよ。別に、誰かが来た押したわけやないんやけど、木倒す音聞こえるんや。 ほいて、人も誰もいてないのに、「ホーイ」って呼んだりするよなこともあったな。はっきりわからんのや... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から 師走のお知らせ

    今月のおすすめの本 一年の締めくくりのお祭り 薬師寺の双塔の話も記載あります。 今月のお休み予定 12月 6日(月)7日(火)    13日(月)14日(火)    19日(月)20日(月)21日(火)    27日(月)28日(火) 年末年始のお休み予定   12月30日(木)から1月5日(水)

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    提灯のローソクをとる狸 小家このあたりも、こんな広い道はなかったんや。明治二二年の大水害まではここらは、紙素やお茶をやってくらしていた。 そのころ、この向うからあっちゃらへ越す道あんのやそこを提灯明して通るのに、どがにしてもローソクとられたんやの、いつも取られて知っとる人やったらずーと上へさしあぐ... 続きをみる

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