薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記
「紀州の龍神民話」
狼の話(1)
むかし、おうじの方のおばあさんが、旧の正月の16日にたき木を切りにいって、狼にくわれて死んだので、正月の16日にはそんぼうに行かれんと、よういわれた。
そうぼうとは、すぐ裏の山で、正確には相福山というんやろうけども、土地の人は、みなそんぼう、そんぼう言うているんや。
狼の話(2)
中辺路の方でもそうみたいなけど、こっちでも、狼は死んだもんは食うけど、生きたもんは食わんといわれている。
狼に、墓をほられたという話もある。