「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「紀州の龍神民話」から
不思議な鯉
明治22年の大水害が起こる前に、日高川を黒と赤の二匹の大鯉が川下からのぼっているという噂がひろがり、川辺の人々が大さわぎをしたそうです。
やがて、下柳瀬にも姿を見せ、あまりのおおきさにヒシで突くこともできず、鉄砲をもって追いかけ回したそうですが、不思議にも大鯉はゆうゆうと桧皮の滝をのぼり、姿を消していったそうです。そして、宮代の滝頭あたりに姿をあらわしたという話が下柳瀬に伝わってきた時、あの悲惨な大水害が起こったと、古老から聞いたことあります。その後、その大鯉がどうなったかわわかりません。

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