「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

2021年3月のブログ記事

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    薬師寺 花会式法要 この後鬼追式 「吉野の民話」から 「キツツキを寺っ子と呼ぶわけ」 吉野の山ではキツツキのことを「寺っ子」」と呼んでいます。「寺っ子」というのは、お寺の子という意味です。どうして、そう呼ばれるようになったのか、こんな話が伝えられています。 今から千五百年ほど前のこと。外国から仏教... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    薬師寺東側の鏡池  亀もいました。 この角度では東塔のみですが 美しい姿が見えます。 明日は 花会式のクライマックス 鬼追式 です。鬼が松明を持って お堂の周りを走り回る姿が 雄壮です。 「吉野の民話」から 「井光(いぎか)の井戸」 吉野町飯貝(いいがい)の水分神社(みくまりじんじゃ)には「井光の... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    薬師寺をお守りしている薬師寺休ヶ岡八幡宮さんへの桜のアーチです 今年は一段と美しい桜のアーチです。 「吉野の民話」から 「虫のしらせ」 日本が戦争をしていたときの話です。私のお姉さんは子ども三人といっっしょに大阪に住んでいました。ある夜、私は、 「大阪が空襲にあって多くの人が死んだ。」 と聞きまし... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    今日は雨です。大池からの薬師寺も雨でかすんでいます。 この大池の護岸は昭和37年(1962年)までは素掘りでした。 しかし この堤防が崩れると薬師寺が被害を受ける その為に 国に話をして経費もらい水利組合の方々が自ら工事をしたと 地元の古老にうかがいました。 「吉野の民話」から 「伯母峰の一本足」... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    勝間田池の今日の様子です。薬師寺の金堂野屋根がみえますが 川への口がみえますが この左側 以前はこんもり盛り上がってました。江戸時代後半までここは竜の祠があったといわれていました。大雨でながされ その後 薬師寺 南東に 竜王社ができそこでお祀りされています。 今はもう跡形はなくなっていますが 竜王... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    天武神社 薬師寺を造った天武天皇をお祀りしています。静かな人目につかない場所ですがいちもきれいにされています。 うのん から大池(勝間田池)の絶景ポイントの手前南側です。 薬師寺が地元に根付いている神社です。 「吉野の民話」から 「高坊主」 昔は、里山といって、山の中にも家がいっぱい集まっていると... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    今日の薬師寺です 桜の季節はとても楽しくなる季節 秋篠川からの眺めです。 そして花会式のためでしょうか 門が開いています 「吉野の民話」から 「砂まきダヌキ」 昔は、家の周りにもタヌキやキツネがいっぱい住んでいました。タヌキには、しっぽの白いタヌキと茶色いタヌキがいましたが、尻尾の先が白くなると、... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    少しブログ休みました。また今日からです。 今日からは 当店で所蔵している 本の中から奈良 吉野の民話を紹介します。 その前に、 昨日の大池(勝間田池)からの眺めです。薬師寺双塔 その間に東大寺大仏殿 さらに微かに興福寺の五重の塔 も見るコトが出来ます。 少々古い本ですが 充実した内容です。 私の個... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「川上村昔ばなし」から 「大迫のはなし」 大迫の子とまんじゅう 子どものころ、学校は柏木まで、通ってましてな。 よう、腹減らしましたわ。なんせ、一人、くせの悪い子がおって、柏木の店で、まんじゅうやら買わんと、しまいに、借りっぱなしで、親が払ろうたようなことでしたわ。 むかしは、節季にしか、賃金もら... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「川上村昔ばなし」から 「伯母峰の一本足」 大和の北山谷は山ヶ岳の東側であるが、この谷は伯母峯を境に、北の川上谷と南の北田谷とに分けられる。伯母峯は高い峠で標高九九一メートルである。 ある時、峠の北八キロばかりのところにある柏木の猟師が、この山へ狩にでて一本足の化物に出あった。そして鉄砲弾をいくつ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    川上村昔ばなし」から 「ほうでんさんとキツネ」 安政生まれのおじいさんに昔に聞いた話ですわ。 伯母谷から大迫に行く旧道の途中にな、今でも屋敷のある「ひうら谷」いう所がありまんねんけどな、キツネやタヌキが毎晩出て、ドンドン戸を叩いてどうもしゃあないちゅうて困っとたらしですわ。おまけにそこでようキツネ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記「

    「川上村昔ばなし」から 「伯母谷のはなし」 天誅の岩屋 天誅組の人でな九州の浪人やったそうやけどな、北山へみて来たらしいわ。ほんで伯母谷へみて下りてきたけど、鉄砲傷でここで働けんようになってしもうたそうや。ほんで伯母谷のもんが皆寄って岩屋へ隠して食べるもんを持って行ったりしてな、二十日程おって養生... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「川上村昔ばなし」から 「二股の柵と獄門平」 大台ヶ原山のふもと、筏場より東方四キロ半、吉野川の上流の本沢川と北股川の合流するところを二股といい、後南朝の王、自天王が三ノ公におられたころ、柵のあったところである。皇居を守る武士は、ここに関門を設けて道行く人を誰何した。ある日、武士が通行の勘問したと... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    薬師寺南門から徒歩5分ぐらいの所に ライブラリーカフェとして 「本のある喫茶店 うのん」を営んでいます。歴史 民族学などの本多く所蔵しております。 その 外へなかなか出られない方に当方の本を紹介しています。 今日からは 「川上村昔ばなし」を紹介します。 「入之波(しおのは)の話」から 「河童のガタ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「竜のお寺」 金剛山の南のふもと北山村にずっと昔、大きな龍がすんでいたということや、身の丈は五ひろぐらい(約十メートル)で、胴体が長く二つするどい角をもち、一ひろもある頭をもちあげると、大きなきばはぐっとそりあがり、眼はまっ赤にランランと光り歯をがたがたさせながら相手をにら... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」 古いゲラのものですが所蔵してます。 「マッチ峠と待乳こうやく」 五條市の西のはし、もう少し行くと和歌山県と、いう所に、マッチ峠があります。今は、そこは国道となり、家も建ち並んでいますが、昔は、峠というと、旅人の難所の一つに数えられ、旅人は、 『日の暮れぬうちに、あの峠をこえよう... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    当店 「本のある喫茶店 うのん」に置いています本から 各地に伝わるお話を紹介しています。 「五條のむかし話」から 「曲り淵の話」 二見御霊神社(ふたみごりょうじんじゃ」)の下は、吉野川の断崖絶壁で、東から流れてきた水が急に南へ曲がるものですから、その絶壁に当たって、ものすごいうずを巻いていました。... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「姫谷池」 五條市良峯の奥地に一つの池があります。 むかし、その池の近くの村の百姓は、その池のおかげで米をつくりくらしておりました。 村には、ひょうばんの高いかわいい、働きものの娘がおりました。 ある日のことです。その娘が、池ヘ洗たくに行きました。すると、池のつつみに、かん... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「歯いたじぞう」 阿太の滝から、急な坂道を、あえぎあえぎ登っていくと、みどりにかこまれた、ばっち池に出ます。池のほとりでひと息ついて、なおも山道を登っていくと、やっと市塚へたどりつきます。 むかし、この山里へ、ひとりの旅のこじきがまよいこんできました。どこから、どのようにし... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「野原助兵衛」 むかしむかし、御山村(みやまむら)に、野原助兵衛という力持ちで、その上、武勇にすぐれた侍が、おりました。 この侍は、強いだけでなく、たいへん知恵者でありました。 この頃、戦いが、たびたびあちこちでありました。 戦いが起こると、この人は戦場で見事な働きをするの... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「にえもつの里」 これは、古事記や、日本書記という、日本の国の、もっとも古い本に書かれている、遠いむかしの、いいつたえであります。 大和の国(いまの奈良県)に、神武天皇という、たいそう、ちえとゆきのある天皇がおられました。この天皇が、大和の国を中心とした、日本の国づくりを思... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「つえざくら」  むかしむかし、奈良に都があったころ(今から千二百年あまりまえ)薬師寺というお寺で、行基ぼさつとよばれるおぼうさんが、いっ心に修行をつづけていました。 行基ぼさつは、弁天様をあつく信仰し、人びとから生き仏様とあがめられていました。 あるとき、日本じゅうに悪い... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「瀬の同薬師」②  ある日のこと、一人のおばさんがとぼとぼと、杖をつきながら少しあるいては休み、またあるいては休みながら、この大沢寺(だいたくじ)へとむかって歩いてきました。しょぼ、しょぼと、まぶたをうつ眼には涙がでています。眼から流れ出る涙には白いうみのようなものもまざっ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から3月弥生のお知らせ

    3月のお薦めの本 唐招提寺官長のお話が載ってます 薬師寺と唐招提寺徒歩で約10分で行くことができます。

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    「五條のむかし話」から 「瀬の同薬師」 ① ずっと、ずっとむかし(今から千三百年ほど前)一人の行者さんが白い衣を身にまとい、下駄をはいて棒を手に修業の地をもとめて山道をさまよっていました。 人里をはなれ、切りたったけわしい崖のある深い山はないだろうか。そんなことを考えながら秘境の地をもとめて金剛山... 続きをみる

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