「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

2022年3月のブログ記事

  • 奈良の町色々 登大路町

    現在 近鉄奈良駅から東大寺に向かう辺りを 「登大路」と呼ばれていますが 「平城坊目考」に「興福寺流記云東里二十七北限従東大寺小路 春日里直葛中尾を登る 是登大路之濫觴也」とあり、「奈良坊目拙解」には、「南都では東を上とし、西を下と呼ぶ習わしとなっている。春日明神が東山に所在している所以なり」と述べ... 続きをみる

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  • 薬師寺 修二会花会式

    鬼のごちそう 修二会とは奈良の大きなお寺が五穀豊穣をなどをお祈りして行なわれる行事である。薬師寺では3月25日から31日にかけ行なわれる。最終日の31日には「鬼追い式」がありそれで結願となる。 その鬼にごちそうがふるまわれる 薬師寺は飛鳥浄御原宮に建立されたが。都が奈良平城京に移った時、現在の地に... 続きをみる

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  • 奈良の町色々 三笠山麓町

    若草山の麓に発展をみた町で、奈良が宗教都市から観光都市へと移った江戸時代から社寺巡礼の客、ならびに若草山を登る人々を相手とす名産店と旅館が軒をならべている。若草山は全山芝生におおわれ高さも三百四十二メートルといったなだらかな山で、婦人子供でも楽に登ることができ、山上からの展望がすばらしいので、古く... 続きをみる

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  • 奈良の町色々 福智院町

    この町に福智院があることから町名となったと伝えている。そのほか今西書院と称し国の重要文化財に指定されている貴重な建物がある。江戸時代福智院氏の住宅であったが大正13年今西清兵衛文氏がこれを買い求めら。室町時代中期を降らない遺構といわれている。片側入母屋造り、北側に軒唐破風がつき桧皮葺きで、中世の住... 続きをみる

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  • 奈良の町色々 油阪町

    旧名を府阪と呼んでいた。享楽年間の「七郷記」にも「府阪南方」を記している。府阪は上古近衛府の領地で、府阪と称するといわれていたが、古老の話によると、春日神社の灯明油がこの府阪の油工業者から献じられたので、俗にいつのころからか油阪と呼ぶようになったと「奈良坊目拙解」にある。 また、この辺りは東および... 続きをみる

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  • 奈良の町色々 柳町(三条通り やすらぎの道交差点南側)

    慶長年間、この辺には人家がなく柳が数本、率川のほとりに生えていたので町名になったと「奈良坊目拙解」にある。天正年間(1573~1592)刑罰所となっていたと同書に記している。昭和45年まで率川のほとりに柳の木が一本あったが、この川が暗渠となった時、姿を消し、今わずかに民家の前に一本名残りをとどめて... 続きをみる

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  • 奈良の町色々 三条大路

    平城京の三条大路で、現在大路でとしての面影のあるのはこの大路と一条・二条大路、六坊・七坊大路である。この大路の終りに春日大社がある。現在残っている大路のなかでも重要視されてきた道で、都が京都に遷った後も、奈良と大阪を結ぶ大切な交通および産業道路として現在に及んでいる。特に江戸時代にはこの通りを界と... 続きをみる

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  • 奈良の町色々 京終町(きょうばて)

    平城京の終りの地点から「京終」というとの伝承がある。しかし、村井古道は平城京の「京終」ではなく、後代奈良民戸衰弊し、漸く人家この辺でおわったので、「京終」というようになったと「奈良坊目拙解」に記している。 平城京は東西4.2キロ南北4.7キロで東の京極はJR奈良駅の近くで終わっているので、ここを「... 続きをみる

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  • 奈良の町色々 北天満町 中天満町

    北天満町の北方丘陵となっている。古くは飛鳥山または天満山とも呼ばれ、またの名を西方院ともよばれてきたが現在は一般に瑜伽山と呼んでいる。 この丘陵に天満神社、瑜伽神社、西方院跡などがあるので、そうした名が生まれたのであろう。室町時代にこの丘塁は設けられ、戦国時代に戦いを交えたことは、「大乗院寺社雑事... 続きをみる

  • 奈良の地名 平城京六坊大路

    平城京六坊大路 平城京は京東へ一条大路から五条大路へのあいだ、五坊、六坊と、現在、京街道とよばれているところまで拡張された。東向・橋本・餅飯殿・京を結ぶ線が、六坊大路と呼ばれたところである。この大路を界として東に興福寺・元興寺が建立されたのである。このところは古くは門前町として発展したところで餅飯... 続きをみる

  • 奈良の地名 北風呂 南風呂

    奈良 北風呂町 南風呂町 元興寺のよくしがこの辺りにあったとかいわれるが、元興寺の境内がこの辺りまで及んでいなかった 風呂は昔、病気を治すために、寺院などに設けられた社会福祉であったことなどを考えあわせ、貧民救済につとめた忍性のあるこの十念寺 南城戸にある悲田院などのことを考えるとこの町は病人救済... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 餅飯殿 商店街とのイメージがありますが 「大宿所」と呼ばれているところがある。 もと興福寺の一院遍照院のあったところで、春日祭礼の渡馬をつないだところと伝えている。現在、春日若宮おん祭りの際、大和武士参勤講が十二月十五ここに集まり大宿所祭りを催すほか、渡行に使用の武具・衣装等を陳列し、また春... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 餅飯殿町 ③ 餅飯殿町という町名由来についても種々の伝承がある。弘法大師勧請の窪の弁財天に餅・などを献じたところからといい、また聖宝(理源大師)が大峰山に入峯の際、この町の随行がその土地の人々に餅飯を供養したので、その土地の人々が餅飯殿と称した。 餅飯殿 といえば 今は商店街といったイメージ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 餅飯殿町 ② この町に役小角をまつっている。町内の人々は毎年八月に大峰登山をしている。「古記」によると醍醐天皇の延喜年間(910~923)醍醐寺の聖堂(理源大師)が大峰に入った時、餅飯殿町の人々が随行しtれいた。その際、天川村の人たちが先達となって案内したという伝承がある。

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 餅飯殿町 ① 古くは蕗畠郷と呼ばれていた。文字の上から解釈すると蕗が多く自生していたところ思われる。「南都古事」によると、「藤原冬嗣が北家の隆昌を祈って南円堂を創建した際、弘法太師が吉野の天川村の弁財天を興福寺に勧請し、窪の弁財天と称した。その際、この町にも弁財天を勧請」とある。 現在、弘法... 続きをみる

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 十輪院町 元興寺の一院といわれ現在十輪院と呼んでいる寺院があるところからこの町名がうまれた。 十輪院の本堂は藤原時代の貴族の住宅を偲ばせるような優雅なもので、地蔵菩薩を本尊とするこのお寺にふさわしい堂と思われる。石仏が多く珍しいお寺を感じる。

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 閼伽井町(あかいちょう) (新薬師寺から西側 ) 元禄12年の町家改帳に家数22軒とある。現在ここに閼伽井庵がある。庵についての記録は安政の大地震であくなり、創建については詳かではない。しかし、新薬師寺の閼伽井坊と関係があるのではないかと考えられいる。この庵に「易の神」と称する鎮守霊符神(銅... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 東向通り 平城京の外城京の外京六坊大路の名残で、東側に興福寺の伽藍がたちならび、西側はその別院や菜園のあったところといわれている。鎌倉時代大和一円を支配していた興福寺の勢力はたいしたもので、かりそめも伽藍の近辺に商家を作らせず、商店の二階造りさえも堅く禁制されていた。従って興福寺に面した東向... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 多聞町 松永久秀が永禄3年(1560)佐保山に城を築いた。我が国の城廊史で重要な城といわれ、美しい城であったようである。当時ポルトガルの宣教師ルイス・ダルメイダが本国に送った報告書に、この城について「世界中にこの城のごとく善美をつくしたるものはないと考える」と書いている。 この城は後来の山城... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 油阪町 旧名を府阪と呼んでいた。享禄年間の「七郷記」にも「府阪南方」を記している。府阪は上古近衛府の領地で、府阪と称するといわれていたが、古老の話によると、春日神社と灯明油がこの府阪の油工業者から献じられたので、俗にいつのころからか油阪と呼ぶようになったと「奈良坊目拙解」にある。

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

    奈良 今御門町 奈良に七御門と称する門(東御門 西御門 中御門 今御門 高御門 下御門)があった。 そのうち東御を除いた六御門は現在町名として残っている。東御門は興福寺の東門のあったところといわれ、現在 京街道登大路町の道路が接しているところにあったという。下御門は元興寺にあった門を称していたよう... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から今月のお薦めの本

    今月の ならら です。 古代歴史の最も重要な内乱です。 今月の 本のある喫茶店 うのん お休み予定 3月 1日(火)   7日(月)8日(火)   14日(月)15日(火)   20日(日)21日(月)22日(火)   28日(月)29日(火)

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