「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「紀州の龍神民話」から
やまんば
昔の人の言い伝えではよ、やまんばは大きな口して、白い白髪髭はやして、青い顔していたって言うのら。やまんば、あんまり奥山にはおらんだ。ほいで、里山の堅い木のあるとこに住んどったと。山へ行くとよ、樫の木とか榊、みずめとか堅い木があってのら、その木の元に、つぶつぶができたり、ヤニがある木あるんですわ。こういうこと言うと、おかしいけどのら、こりゅあ、やまんばのツビクソって言うたわけや。
ツビは女性のこと
ほいで、そういうつぶつぶヤニ出てる木あるとよ、
「この山にはやまんばがいるからお祈りせにゃならん」
言うて、お祈りして山へ入ったて言うたのら。

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