「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「紀州の龍神民話」から
七つ釜の滝の大蛇
おじいさんが七つ釜の淵へアメノウオ釣りに行ったんやの。そいたら淵の上にこけのはえた太い胴木が橋になっているんやて、その枯れた木を渡って行ってアメノ魚釣って帰ってきてからまた、四、五日してから釣りに行って、この前渡った胴木渡ろ思たら、その枯れた木がないんやて。そいで淵に浮いとるの胴木かと見たら、ふちの中で大蛇がぐるっとひと巻輪にまいて頭と尻尾の方がういとんやて。爺はびっくりして腰ぬかしそこへ尻もちついてはうてにげてきて家に入るなり倒れこんでしまい、二ヶ月上がらん上らんと起きることもできなんだですわ。

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