「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

2024年4月のブログ記事

  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    袴石 玉置神社 関西屈指のパワーポイント  袴石 と思いめぐらしている石です。外部資料 ずいぶん昔の話じゃそうじゃ。ある年の十月、玉置仁神社では、どの神様を祭神に決めたらよかろうか、との話合いがもたれたと。 そこで、玉置神社では、十津川中の神々に、 「祭神を決めたいから、某日某の刻に送れないように... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    瀞(どろ】のぬし 外部資料 むかし、むかし、幸右衛門(こううえもん)という男がいた。男は毎日、毎日瀞八丁に来て、釣り糸を垂れておった。 春のある日のこと、その日も釣りをしていると、 「幸右衛門さま」 と、軽くやわらかに男の肩に手をかける者がいる。驚いて振り返ってみると、それは、それは、美しい女がた... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    底なし田 猿飼の高森には、底なし田がありました。 あれは、あたしがまだ小さかったころ、高森の親戚の家へ遊びに行ったときのことでした。 きょうは、在所のおばあさんたちが寄って、宮田(神社の水田)の田植えをする日だったというのです。 ところが、この宮田は名にしおう底なし田じゃったらしく、いったんはまり... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    滝の主 昔の年寄りがよう言ううておった。 「グチナワが大蛇となり龍になるには、山で一千年、川で一千年、そして海で一千年、つごう三千年もの間、きびしい修行を積まにゃあならん、そして、三千年の修行を終えたら大蛇となって天に舞い昇り、そこで龍となって、ふたたびこの地上に舞い下り、大きな滝をえらんで、そこ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の話

    はくらんさん 昔、野広瀬に小さな谷があっての。 その谷には、丸木橋がかかっておった。 村の人が川津へ用に出るには、どうしてもその谷を渡らなあ行けなんだのじゃ。 ところが、この谷を子供を産んで日数の少ない女が通ると、必ず病気になるなど良くないことがおこったそうじゃ。 そんなことがあまりにも続くので、... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    おならのうた むかし、木こりのじいさんがおった。 ある日、いつものように奥山に入って木をこっておった。 すると、高い梢のほうから、きれいな小鳥のうたが聞こえてくるのじゃ。 「こがねさらさら、ヒョッカラ、ヒョンヒンヨー。」 「こがねさらさら、ヒョッカラ、ヒョンヒンヨー。」 じいさん、木をこるのも忘れ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    飛ぶお椀 これは果無にあった話じゃ 果無に果無谷ちゅう谷があって、そこに果無滝があるのを知っとるか。あんまり大きい滝じゃないけんどのう。 むかしむかしのことじゃった。いつの頃から月一回、昼すぎくらいになると、この滝からお椀が飛んでくるんじゃ。「ウウーン という音をかすかにたてて飛んでくるんで、すぐ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    高森重蔵 何でも明治維新前の人らしい。その人は高森重藏と呼ばれていたが、その出生地も本名もわからない。何か都合があってかくしていたものらしく、高森(地名)の巽屋(屋号)に住まわせてもらっていた。木挽き(木材を大鋸で切ること)が本職だったらしいが、動作に隙がなく剣術のたしなみもあったようだ。というの... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    国宝院義廣 椎平(しいだいら)の小高い丘に、国宝院様とよばれている小さなお墓がある。 墓の両側には、大きなサルスベリの木が植わっており、夏ともなれば桃色の花がさきほこり、あたりをいっそう明るくしているのである。 椎平に向かう道 外部資料 今から二百五十年も昔のこと、重里に一人の年老いた山伏がやって... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記十津川村の昔話

    ガマ主と八人の杣師 外部資料 紀和 現在三重県南牟婁郡にあった町    現在熊野市と合併 杣師・・・木を切り倒したり造材したりする職業の人 昔、紀和(三重県)に八人の仲の良い杣師の兄弟がいた。この兄弟が大野片川(おおのかたこう)の山奥にある中八人山へ仕事に行ったときの話なんだが・・・。 その山ふと... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    大池のご前若の宮 十津川 上野地のお話です 日本有数のつり橋で有名です。 今から二百年ほど前のことである。 上野地の川向い、なかしまというところは、そのころ人家も多く、豊かな田畑が広がっていた。ところがいつの頃からか、何者かによって作物が荒らされ収穫も少なくなった。 なかしまに、「中根」という金持... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷

    桂又妙権太夫の話 伝え聞くとところによると、迫西川(せいにしかわ)では松木平(まつきひら)と則本(のりもと)の二つの姓だけじゃったらしい。  迫西川は 西川上流の最奥山岳地域である。 外部資料 則本の始まりは、則本桂又妙権太夫という武士で、たしか平家の落ち人の子孫じゃったちゅうことじゃあ。 ところ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記十津川郷の昔話

    京都三十三間堂の棟木 外部資料 桑畑に柳本というところがある。そこには、古い柳の木があったが、道路が広げられたとき切られ、今では柳本という地名があったことさえ、知る人は少ない。 むかしむかし、この山奥の柳本へ都から役人と大勢に人夫がやってきた。当時、この柳本には、天にも届くかと思われる柳の大木が一... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記十津川

    熊谷の矢の子 昔、昔、内原奥里の平山のみこどりというところで、巫女さんが、石くど立てて湯を湧かし、矢を清め、熊谷の方角めがけてヒョイと力いっぱい射たそうな。 矢は、そのまんま一里(約4キロ)もあろうかと思われる、あの熊谷の丘まで飛んだ。 そして、熊谷の丘の地面にプスッーと、さかさまになって突っ立っ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    氏神様を怒らせた男 外部資料 十津川村は山林に囲まれています。その中で 内原(ないはら)は珍しく水田が広がっています。 ずいっと昔から、ここ内原の在所では、年に一度の氏神様のお祭りの日に、在所の衆ひとりのこらず社の森に集まってにぎわあうことにしておった。 今年も、みなの衆、お神酒をたらふくよばれ、... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記十津川

    お大師さまと上湯川 高野山は弘法大師さまが開いたことで名高い山じゃ。 その大師さまが、高野山を開くまでに、全国各地を修行して歩いたのじゃ。そのおり、この上湯川へも立寄られたらしいのじゃ。とくに、大師さまは、人びとが修行するのにふさわしい道場をどこで開くかと、各地を旅して探したようじゃ。 上湯川の上... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

     蛇の窪 昔、昔、上湯川の梅外垣内の谷奥に三本杉があった。その近くに 蛇の窪 今にも何かでてきそうな古い大きな気味の悪い池があったそうな。 ある日、子どもを連れた女子(おなご)が、その池の傍らで子供を遊ばせて置いて、 「今日もわらびの根掘ってわらび餅でも作ってたべようか。」 と、わらびの根を一生け... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    東野の角左衛門 の力  実在の人物です。 昔 東野に角衛門という、たいそう、力の強い男がおった。 ある時、この男が田戸へ来ると、米屋の主人が、冗談に「この米俵三俵(百八十kg)もって歩くこと出来たら、ただでやろうぞ」といえば、角左衛門は本気になってしまった。田戸から東野といえば、遠いばかりでなく、... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    音無川と十一面観音菩薩 十津川に沼田原という村がある。現在限界集落に近く 山奥にある村のお話です。 外部資料 沼田原から、焼く一里さかのぼったところに大谷がある。そこには、30メールの高さの大きな滝がある。 外部資料 むかし、むかし、この滝のずっと奥で、一人の仏師が、一心に十一面観音菩薩像を彫って... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    玉置山の狼 玉置山は 吉野十津川村にあって 奈良県に属しますが 熊野灘が望めます。 祖父は、嘉永6年生まれで昭和14年にこの世をさりました。家が材木商だったので、15歳になると一人で新宮へ用使いに行かされて、大人扱いを受けたしうだ。 当時の街道は、折山から玉置山を越え、九重村へ出て、そこで一泊。翌... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 十津川郷の昔話

    雨乞いのこと お話の中に 前鬼 が出てきます。修験道の開祖である役小角が従えていたとされる夫婦の鬼 前鬼は夫で 後鬼が妻 と言われています。 彼ら鬼達は、大峰山脈の麓に住んで、修験者の先達をしていた 1300年前位 真夏に、全く雨が降らない時がある。そいうい時には、畑の作物がヨロヨロになるばかりか... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記十津川村の昔話

    奈良県の南 和歌山と接して熊野古道小辺路がある。 山林に覆われた村です。 狸  昔、高津(たこつ)の下の丸瀬下(まるぜした)でのことであった。この時分の川といっても、谷のようなものだった。そんな所へ鮎ひきに行った時の話だが、わしが一日ひいて、夕方、家へ帰る途中のことだった。 なにげなく川を眺めてい... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 吉野のお話

    難題聟(ムコ)  むかし、あるところへ、きれいな娘の巡礼がきよった。ところがな、ある若い男が、その娘を見初めやってな、 「あんたは、どこの国の方でっか。」 ちゅうて聞かってんが。 ところが、娘さんはそれに答えんで、 「恋しくは、たずねてごんせ 十八の国       夏吹く風の ごんしょどころ」 っ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 吉野

    吉野の山々は深く 熊も多くすんでいるという話はあります。 木々も多く 動物と人々が住んでいたことでしょう。 そんな吉野の昔話です。 猟師と子熊 むかし吉野の山奥にかりうどが住んでやてな。鉄砲うちが上手で、毎日山へ出て、鳥やけものをうちやってんと。ある日、大きな一匹も熊を打って、担いで帰てえって、 ... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 吉野のお話

    ガタロの恩返し 大塔村 ずっとずっと昔の話でな。 ある村に助ヤンという人がおってな。生あたたかーい風がふきよる晩、せっちん(便所)に入ってやったら、落しのしたからニュと、猿のようなけだものの手が出てきよってな。そいで、つめたーい手で、お尻をなでるように、しよたんで、助ヤンは、 「エイッー」というて... 続きをみる

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  • 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記 吉野のお話

    奈良の民話から 南北中部 の三か所に分けてのお話です。 奈良県内大きな面積の南部吉野のお話を紹介しています。  粟しとっとん  大阪かどっかの大きな町の大店の話だんね。 ひとり娘できりょうよしに、ムコをもらおうとしやってんが、なかなか見定めがつかあひんので困ってやってんと。そいで、判じもんをさせて... 続きをみる

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  • 吉野は日本のパワースポット 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記

    吉野は日本のパワースポット 外部資料 外部資料 4月桜が満開となって山全体が桜色に染まる吉野に出かけられる人々が多いと思います。 その吉野は桜を愛でるだけではなく、古代から人々は祈りを捧げ 修行し パワーの凝縮を感じる地です。吉野は大和朝廷発祥の地、飛鳥から南に拡がる山間部、川上村の丹生川上神社境... 続きをみる

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