「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

薬師寺東側の鏡池 
亀もいました。
この角度では東塔のみですが 美しい姿が見えます。
明日は 花会式のクライマックス 鬼追式 です。鬼が松明を持って お堂の周りを走り回る姿が 雄壮です。

「吉野の民話」から
「井光(いぎか)の井戸」
吉野町飯貝(いいがい)の水分神社(みくまりじんじゃ)には「井光の井戸」と呼ばれているがあります。昔、神武天皇が九州から大和(今の奈良県)に来られたときに、吉野のあたりを通られました。杉の木の根っこに井戸があって、井戸の中からものすごい光が射してきました。井戸の中から尻尾のあるちいさな人が出てきて神武天皇の前にひれふしました。神武天皇が驚いて、
「おまえは何者なのだ。」
とたずねると尻尾のあるちいさな人は、
「私はこの吉野に住んでいるものです。あなたが大和へ来られたと聞いて、道案内をしてさし上げようと思っていたのです。あなたをお待ちしていました。」
とこたえました。
神武天皇は喜んで道案内をしてもらうことになりました。道案内のおかげで神武天皇は山を越えて、とうとう橿原までたどり着くことができたということです。
それ以来、尻尾のあるちいさな人が出てきた井戸を、「井戸が光る」ということで、「井光の井戸」と言うようになりました。
またこんな話も伝わっています。井戸の中からあらわれたのは尻尾のある人ではなく、「井光」という名前のお姫様であったというのです。そして、このお姫様が神武天皇の道案内をして神武天皇をお助けしたということです。それからこの水分神社のあるあたりをお姫様の名前である「井光」がなまって、「飯貝」と言うようになったということです。
また、この地で神武天皇が、貝をおかずにしてごはんをめしあがったので「飯貝」と呼ばれるようになったとも伝えられています。

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