「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

勝間田池の今日の様子です。薬師寺の金堂野屋根がみえますが 川への口がみえますが この左側 以前はこんもり盛り上がってました。江戸時代後半までここは竜の祠があったといわれていました。大雨でながされ その後 薬師寺 南東に 竜王社ができそこでお祀りされています。


今はもう跡形はなくなっていますが 竜王自治会という名前で残っています。


「吉野の民話」から
「河太郎(がたろう)のはなし」
吉野では河童のことを河太郎(がたろう)と言います。蔵王堂の東の方に細い川があります。山の神さんがまつってあって、そのそばにダブコンという、冷たいきれいな水が流れているところがあります。そのダブコンに河太郎がいます。
子どもどうしでダブコンに遊びに行くときには、まわりのおとなは、
「ダブコンには河太郎がおってなぁ、人間みたいな格好をしているけど、頭に皿をのせているからよく分かる。けど、河太郎がだまそうとするときは、頭の皿を髪の毛でかくして分からなくして、おいで、おいでをする。いつまでも川につかっていたらあかんで。寒いと思ったら帰りや。」
と子どもたちに言います。
川はせまいのですが、ダブコンは広くて、
「ダブコンでいつまでも泳いでいたら、お尻の穴から血を吸われて、川の水に引きずり込まれるで。」
とよく言われます。
脳天さんの水子地蔵さんをまつっているところ、芳泉坊(ぼうせんぼう)のところまでも河太郎は追いかけます。逃げても逃げても河太郎は追いかけてきます。芳泉坊から上っていくと、三つも四つも小さな祠があります。おとなたちは、
「そんなさびしいところもあるから早く帰って来いや。」
と言います。
もっと下の方に行くと、地獄谷というところもありまsy。
「地獄谷は地獄だから行ったらあかん。」
と子どもたちは言われます。

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