「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

奈良の町色々 三笠山麓町

若草山の麓に発展をみた町で、奈良が宗教都市から観光都市へと移った江戸時代から社寺巡礼の客、ならびに若草山を登る人々を相手とす名産店と旅館が軒をならべている。若草山は全山芝生におおわれ高さも三百四十二メートルといったなだらかな山で、婦人子供でも楽に登ることができ、山上からの展望がすばらしいので、古くから大和・山城平野の展望台として、また憩いの楽園として人々に親しまれてきたところである。明治初年にはこの芝生を利用して乳牛百頭を放ったこともあった。現在のように発展をみるようになったのは明治の初期から中期にかけてといわれている。吉城川の上流を界して手向山神社と氷室神社氏子にわかれている。東大寺と春日興福寺との界がうかがわれる。

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