「うのん」の気象歳時記ブログ

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大和の自然
「アセビ」

外部資料
アセビは本州から球種まで広く分布しているツツジ科の植物であるが、とくに奈良公園には、多数のアセビが郡集落的に存在している。奈良にアセビがとくに多いのは、もともとこの地には自然分布が多いのみならず、植物を食害するシカが この植物の葉や幹に含まれているアセトキシンやアセボチンという有害物質を含むのを知ってか、これを食害しないので、動物の支配による自然分布の顕著な例となっているのである。
アセビは漢字で 馬酔木 梫木 とか当てているが、梫木はもともと中国の別種のもので日本産の別物に流用した漢字にすぎない。馬酔木の名は、馬がこの植物を食うとマヒ状態になるので、日本での漢字を作って当てたのである。事実、馬が路傍でアセビを食してアワを吐いてくるしむのを見た古老が案外多い。このようなことで アセビは昔からよく知られた植物であるが呼び名は地方によって異なり 20以上の別名あり、植物のなかでも別名が多いものである。

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