「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

正月の神迎え 砂捲き

以前にもブログしましたが 少々早い季節ですが
オオトシといい 新しい年を翌日に控え 男性は神祀りに、女性は正月料理の煮炊きに一日中忙しい。この日、庭先や村中の道や氏神の参道などに砂を撒いたり 砂道を造る」ことが、奈良市の平坦部を中心に東山中にまで及んでいる。これを 砂捲き 砂道を作りなどと呼ぶ。平城地区の押熊では 浄土宗の家では赤砂 真宗の家は川から白砂を持ってきて、村の本通りから各家の門口まで鯉織の鯉の鱗のような文様に道いっぱい撒く。このほか各家の門屋と納屋 蔵 風呂 便所 など付属の建物との間も人の歩く幅だけ砂道を造る 門口や本屋の入口 門松のもとに砂を盛るところも少なくない。
氏神様から真新しい赤砂を本道へ、本道から各家の門先まで、各家々ではそれぞれ砂道が延びている。昭和三十年代半ばごろまで野々宮天神社から各氏子の家に続いていた。正月さんがお通りになる道と信仰されている。
写真は 七条町の家です

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「子供のための大和伝説」から
「清次の谷」

吉野郡下市町の石堂という所は、明治32年12月に恩田郡長の仲裁で、下市町の領地と決まりましたが、何百年のむかしから、この石堂屋という所をめぐって、奥郷という丹生村と、口郷という下市側との間に争いが絶えませんでした。
ある年、石堂谷へ入る権利の入会というものを決めるのに、もめぬいたあげく、両方から代表選手を出して相撲をとらせ、勝った方の領有にしようということになりました。
さて、丹生側から長谷村の谷口清次という身のたけ六尺五寸「1.97㍍)もある力自慢が出てきました。
下市側は梨子堂村の村上文左衛門が選ばれました。文左衛門は滝上寺の人足に出ても、ひとりで十人分の仕事をするのは朝飯前といわれ、下市へ相撲をとりにいった時、矢来の青竹をしごいてふんどし代わりにしたので、青竹文左衛門の異名をとったほどの強力無双の者でした。
双方の物すごい声援やかけ声のうちに、石堂谷の領有をかけた大相撲がはじまりました。谷口清次もはじめは、渾身の力をはってがっんがりましたが、勝負はなかなかつきませんでした。すると三つ塚から一羽の鷹が飛んできて、頭の上を回ったかと思うと、文左衛門は清次の体を高々とさし上げ、谷へ投げとばし、清次は血を吐いて即死しました。
いまもこの谷を清次の谷といい、黄イチゴが咲いて清次を弔っているということです。
また、高岳には清次の墓も現存しています。

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

秋篠川

外部資料

秋篠川 名前は知られて射ると思います。奈良市学園前に水源としている奈良北部を流れる川です。

外部資料

六条町辺りをながれています。

外部資料

治水工事で佐保川に合流 大和郡山市


奈良の運河として活躍していた川です。
秋篠川沿いには 垂仁天皇陵 唐招提寺 赤膚焼きの元埴輪の窯跡 水鏡天神社などよく知られている史跡が存在しています。

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

「子供のための大和伝説」から
「銚子の淵のガタロ」

吉野郡下市町、滝上寺(りゅうじょうじ)の裏の銚子の淵に、むかし、一ぴきのガタロ(カッパのこと)が住んでいました。
川へ遊びにきた子供の手足を持って、引きずりこんだり、吸いついたりして、いたずらをしますので、この付近では、子供を銚子の淵へ近よらないように、いい聞かせていました。
ある晩、滝上寺二十二世の恵真(えしん)和尚が便所へはいっていた時、とつぜん、氷のような冷たい手でお尻をなでたものがあります。
和尚さんが、
「こいつめ!」
といって怪物の手をにぎって、はなしませんでした。すると、
「「わたしはこの裏に住むガタロです。もういたずらをしませんから、かんべんしてください。その代わり、よくきく傷薬を教えます
といったので、はなしてやりました。
明治のはじめころ、滝上寺で売っていた傷薬はこれだといい伝えています。



いま一つ、ガタロが恩返しをした話があります。
やはり下市町阿知賀の瀬の上に和田という家があります。
むかし、この家の先祖が、椿の渡しで一匹のガタロがけがをして、くるしんでいるのを助けてやりました。それからのち、毎晩、夜が明けると、ざる一ぱいのおかねが家のあがりくちに置いてあります。それで、この家は村一番の金持ちになりました。
何年かたって、家の主人が、ある朝のこと
「こう毎日持ってくるとは、うるさいなア」
といいました。すると翌日からぴったり持ってこなくなったということです。

薬師寺近くの うのん から 10月のお勧の本

ならら 10月号です 
秋らしく 芸術を楽しみが紹介されています。
大和文華館にて 墨の天地 というタイトルで特別展の紹介
私的には 墨絵に非常に関心があります。
多聞院英俊 の話など興味深いものがあります。
珈琲しながら読書の秋にぴったりです


うのん 10月の看板

定休日 日曜日 月曜日ですが 「パーソナルカラー講座」開催のため 
8日(木)
17日(土)24日(土)31日(土)が☕はお休みです。
宜しくお願いいたします。