「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

正月の神迎え 砂捲き

以前にもブログしましたが 少々早い季節ですが
オオトシといい 新しい年を翌日に控え 男性は神祀りに、女性は正月料理の煮炊きに一日中忙しい。この日、庭先や村中の道や氏神の参道などに砂を撒いたり 砂道を造る」ことが、奈良市の平坦部を中心に東山中にまで及んでいる。これを 砂捲き 砂道を作りなどと呼ぶ。平城地区の押熊では 浄土宗の家では赤砂 真宗の家は川から白砂を持ってきて、村の本通りから各家の門口まで鯉織の鯉の鱗のような文様に道いっぱい撒く。このほか各家の門屋と納屋 蔵 風呂 便所 など付属の建物との間も人の歩く幅だけ砂道を造る 門口や本屋の入口 門松のもとに砂を盛るところも少なくない。
氏神様から真新しい赤砂を本道へ、本道から各家の門先まで、各家々ではそれぞれ砂道が延びている。昭和三十年代半ばごろまで野々宮天神社から各氏子の家に続いていた。正月さんがお通りになる道と信仰されている。
写真は 七条町の家です

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