「うのん」の気象歳時記ブログ

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校倉造りのなぞ
正倉院に限らず一般に 宝庫は三角材(校倉)の積み重ねのような恰好をしたものが多い。この特殊な建築方法は 今日防湿建築法だと考えられていることがしばしばある。
湿度観測の結果正倉院倉内では湿度の日変化はほとんどみられない。外観構造が異なっていても 内部は桧の木箱とみなせる同一構造もったものである。したがって外気が多湿になった時 三角材との隙間を閉じて多湿空気を庫内に寄せ付けないという言い伝えは 違うようである。木箱内の湿度一定の考えがある。木材は多孔性の繊維を有しており これがために 庫内が多湿になれば繊維内に水蒸気を吸収し 湿度が減少すれば繊維内の水蒸気を放出するという機構である。木材繊維のこのような性質が箱打 すなわち庫内の湿度を一定に保とうとする これが 恒常作用である。

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