「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳時記

大和の自然
御物保存に好ましい気象条件

外部資料

正倉院の倉の中は気温日変化の幅は小さい方が御物保存に好結果をもたらすとの考えからこの状態は好ましい環境である。気温の昇降によって膨張や収縮をくり返し 物質組織を破壊するからである。最低気温 最高気温の変化は庫外から約10時間遅れておこる。これは 庫外の影響がごきわずかだけでしか庫内へ及ぼさないことを物語るものである。
しかしながら 季節による気温の変化は庫外と大きく変らない。この変化は 御物を保存の観点からは好ましくないと考える。
庫内の気流の流れの観点からは殆ど認めれない。しかし気温の変化が年単位では大きく起こることから 庫内には庫外から微風がおこりそれが庫内の空気の清浄化を行ない保存適せが保たれていることになる。気温の年変化は大きくても時間的には小さく 御物の収縮 膨張も緩慢におこなわれ 破損には影響を及ぼすことがないと考えられる。

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