「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

#奈良漆器

 

外部資料
大和の工芸品のなかで奈良漆器の歴史は新しく明治20年代に入ってからである。
第一次奈良良博覧会に出品された正倉院宝物の精妙さに着目した奈良博覧会社では、県内の漆工 金工 木地師 彫刻家を集めて宝物の摸造・模写事業をおこした。
作家たちの技術を高め、伝統工芸の販路に乗せて商工業の振興をはかろうというねらいからであった。
明治21年(1888)京都で開かれた関西府県連合共進会に漆工品を出品したところ好評を得ることができた。これに力を得た奈良博覧会社は同年 温古社(おんこしゃ)と名付けた工房を設置し、正倉院宝物をまねた漆工品を生産しはじめた。
温古社の作品は、木地は檜の古材をを使い 形態や模様 飾金具は正倉院宝物を摸造し、その上に、漆塗りの段階で古色をつけたものであった。こうして生まれた製品は「奈良漆器」の名で売り出された。



■住所奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡0742‐43‐8152
■✉honcafeunon.nara.nisinokyo@gmail.com

×

非ログインユーザーとして返信する