「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の自然
アセビ

外部資料 春日大社のアセビ
万葉集にもアセビを安之碑 安恭妃 馬酔木 馬酔 などと呼んで十首がよまれている。
「春日の馬酔木の花の悪しからぬ君にはしるやそるともよし」
池水に影さへ見えて咲きほこる馬酔木の花を袖に扱入れなどがあるが 万葉人がいかにアセビの花を愛したかをしのぶことができる。
しかし 万葉集以降の古今集などからこの花が歌題に扱われていない。その理由は明確ではないが 日本文化が山岳あるいは山間文化から起こり つづいて林間あるいは草原文化となり、さらに現代の開墾文化に変遷してきた段階から平地文化に移った当時で、林間あるいは草原の自然物に接する機会が多いのみならず 愛着が深められていたためではないかと考える。

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