「うのん」の気象歳時記ブログ

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大和の自然
生きた化石植物メタセコイア好一対トガサワラ

外部資料

奈良市あやめ池や奈良坂付近の今から数百年前の第三紀地層から出土する針葉樹の植物の化石が発見された。それに三木博士は、昭和16年(1941年)メタセコイア(変わったセコイア)と命名した。これまでこの植物の自生品は世界のいずこにも見当たらないとされていた。とこらが昭和18年(1943年)に中国四川に中国の植物学者がこれまで見たこともない落葉針葉樹の享々たる巨樹があることを発見した。しかし、中国の学者はいかなる植物であるか推定できなかったので、針葉樹の化石植物の大家であるアメリカの学者に鑑定を講うた。博士は1948年に現地の視察調査に出向いた。その調査の結果日本の 三木博士が発表したメタセコイアというスギ科の落葉針葉樹であることを確認した。それは化石植物の生き残った子孫の新しい連鎖として考えられた。
アメリカの博士は、この調査の際メタセコイアの種子をカルフォルニア大学研究所に持ち帰り発芽させ その幼苗を日本に持参し日本の各地に植樹を試みた。昭和25年(1950年)8月にはこの植物の化石と縁のある奈良公園公会堂内に2本植えた。さらに翌年博士はあやめ池遊園地内(当時」)1本を自ら植えた。

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