「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

コロナウイルスの影響で今日から本日的に臨時休業です
先日からは外でのサービスのみ承っていましたが 今日からコロナ収束するまでの全て休業いたします。 
 ご自宅で お過ごしされる時間が多くなっているかと思います。そこで うのん では持っている本の内容を紹介させて頂きたくおもいます。

発行所 (株)表現社
編集  ささきようこ 氏
さし絵 駒原みのり
1985年⒒月15日発行


猫とネズミ
 昔 ネズミは、すばしっこくてぬけ目がなかったら のんびり屋で 間のぬけた猫を見ると、いつもバカにしていました。あるとき神様が動物たちをあつめて、「干支をきめたいとおもうが。」とおしゃったとき、だれがえらばれるだろうと大騒ぎになりました。困った神様は、「あすの朝、ここへ早くきたものから順に 十二番目までを干支にする。」それをきいて動物たちは「自分こそ一番のりだ」とはりきって帰っていきました。そんな動物たちのようすをじっとみていたのが ネズミと牛です。ネズミは 猫がきていないので、あるたくらみをおもいつきました。牛は、じぶんがのろまなことをよく知っていたので 「こん夜のうちにでかけよう。」とかんがえていました。牛が夜なかに小屋へもどると、ネズミは猫にであったので、「もし、ネコさん、神さまが、干支をきめるそうだから あさって朝早くいくといいよ。」と声をかけてすぐにひきかえしました。夜なかに牛の背なかにとびのりました。牛がなにも知らずに、あけ方、神さまのところへつくと、いきなりネズミが目の前にとびおりて 「おいら一番!」というではありませんか。牛は しかたがないので、「おいらが二番!」といって、神さまの前にならびました。さて、猫は、ネズミにおしえられたとおり、 その次の朝でかけていくと、動物たちはだれもきていません。猫はよろこんで 「おいらが一番!」とさけぶと、神さまが 「干支はきのうできまったよ」といって怒られました。猫はくやしがり、それから ネズミを見かけると 追いまわすようになりました。

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