「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和の気象歳時記

三条通り
三条通りを歩く目的の一つに 川路聖謨の実蹟を知ることです 6

外部資料


聖謨は奈良の与力について、ここの与力は奉行所を我が家のように思い 夕涼みには涼み台を門前に出して浴衣がけで涼んでいるとか 奉行所の普譜の見回りには木綿のどてらに大小を差しているとか 奉行所の空き地へ苗木を植えて朝夕その世話をしていることなどを記して しきりに感心し 「よくよく考おもへは 奉行に才気のある人少して世話をやかず 土地質朴なるによりて古風の存し居る也」といい 「ここに深く味あることかとおもふなり。」とも述べている。幕府のあわただしさのなかにも奉行所の平穏な姿と奈良の気風が目にうかぶ。

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