「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳時記

大和の自然

水車と素麺造り

春日山断層線に沿った漠布線に発達した水車群のうち 盆地の東南大三輪町の巻向川も水車は特に数も多く機能にも特色があった。その分布は巻向山の辻領からはしなか穴師 巻野内などから上下4㌔におよび江戸時代の1744年の地図に主流のみで22個数え 幕末から明治初めにかけては30余に達し この渓谷巣谷を通称「車谷」と呼ぶようになった。
その主な目的は製粉精米であり その小麦粉の製粉は三輪素麺の原料となった。製粉用の水車は三輪を中心にこの巻向川の谷 初瀬川の谷 寺川の谷にもあり 明治15年の製粉業者組合人数は40戸となっている。これらの水車は 冬は素麺 夏は国中(くんなか)と呼ぶ盆地の農家の団子粉(団子として食べたハダカムギ粉)のり粉(小麦粉で衣類ののり用に用いたもの)を引いたもので多くの農家の人々が水車に粉を引いたものだ。

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