「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳時記

大和の自然

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大台ヶ原での大雨は完全に雨を防げるものはない。昭和3年8月18日からの大雨は風が強いので雨は上から降るばかりではなく 上下四方から降る。肌着までずむ濡れ状態になる。平城はチョロチョロ水の小谷も膝を没する急流となり瀑布といった感じになる。道は谷に早変わり応急修理のための桟道はことごとく流され 人が流され 助けられた自己は多発した。次の19日は雨は小降りになり かろうじて神武天王銅像除幕式が行なわれた。肌着まで全部ぬらした関係者は余にも変った山の天気のものすごさに震え上がった。式を延期したい という山の要求を大坂では 大して雨は降っていなかったので このぐらいの雨なら大丈夫 山側が式の準備が出来ていない  と考えていたことが後でわかった。実際大坂では17日10㍉18日25㍉ であった。脊降りのもたらした悲劇であった。

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