「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳時記

大和の自然 水害南部

 外部資料 辻堂八郎橋

大和の南部 奥吉野山間部の豪雨による被害は 浸水さわぎではなく豪雨による土砂崩れが主に起こる。
日本水害史に残る明治22年8月18日 19日の十津川水災も山崩れが起こした惨害であった。元来十津川の地質は粘板岩と灰硅岩が主で雨水の浸透により分解してボロボロになている。このため関屋附近をはじめ沿岸四十有余ヵ所で山崩れが起こり 十津川の水を堰き止めて大小さまざまの人口湖水を出現せしめた。十津川筋は山谷のせまいところに耕地をもとめ人家を建築しているので 湖水化により田畑は流れ人家全壊460 半壊220戸 流家365 溺死 圧死者249名であった。受災者は2500名におよび 郷里の荒廃のはなはだしさに あげて北海道石狩徳富に転住して新天地新十津川村を建設したという。歴史の1㌻の災害であった。

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