「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳時記

大和の自然 水害


外部資料
奈良県は温暖で災害も少ないと考えられるが 昔からの大和の水害に対する現在に至るまでの問題です。
大和の水害のはなはだしさは雨量の少ない北部である。これは大和川をはじめ各河川の河床が高く 破堤という災害現象が起こるからである。災害対策として 流域雨量と水位との関係を熟知することが望ましい。県河川課の長年の観測資料や土木課や気象台にとっても困難課題であった。淀川のような大河川で 流域雨量の河川流入率の大きいものでも 十分ではなかった。奈良県各河川のように 川原付近では傾斜が急で中流以下が緩傾斜で曲折る度の多いものには 雨の降り方と雨量 その継続時間 さらに土壌の乾湿度が複雑に組合って 確立出来なかったのが実情であった。
大和平野中部の農家の人々は稻作や干害は大して恐ろしくない、むしろ水害による浸水で田畑に土砂が流入するのが最も恐ろしいと訴えられていた。
明治から大正時代にかけて 幾度となく水害にあっている初瀬川 飛鳥川 葛城川 はほとんど水害の都度破堤していた。
過去の出来事であるが 明治18年7月1日 大正6年9月30日 7年9月24日 昭和5年7月31日などは大きな災害をもたらした。

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