「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和の気象歳事記

大和の自然
水食作用
大和の温暖多雨の気候は樹木を繁茂させ 紀伊の国の名は「木ノ国」から起こっているといわれ 吉野山地もその特色を示している。山頂部付近にはいまなお原始林で覆われ 昔ながらの森林美を味わうことが出来る。弥山付近にはトガサワラなどの原始林やオオヤマレンゲ自生地があり天然記念物に指定されている。山腹以下には近世から発達した吉野杉の人口林があり 「山高き故に尊とからず、木あるを以て尊となす」のことわざをなしている。原始林は春は新緑 夏は雲海 秋の紅葉 冬の寒氷など 四季それぞれの眺めにすぐれ 森林美こそ吉野山地の大特色ということが出来る。
近年登山熱が盛んなるとともに この山地は大自然の美に加えて京阪神から わずか数時間の距離になり年に十数万人を吸収している。学術研究者や登山愛好家 観光に盛んなことは良いが 登山には十分に注意を払っていただきたい それぞれの山の特性を研究し 中山程度であっても 準備には注意を欠くことのないようにすることが大切である。まず断崖絶壁に注意すること 露出した岩出はもちろん 樹木の間にもするどい絶壁がかくれていることもある。優れた技術のある登山家や学生が行方不明になったりすることもある。自然の力は人間の想像以上のものがある。注意に注意を重ね山を守り 楽しみたい者です。

外部資料 西ののぞき

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