「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺 花会式結願 鬼の御馳走 薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記

鬼追い式の 鬼の御馳走
花会式の結願では「鬼追い式」が行われる。夜の8時ごろに境内の灯りが消され、鐘や太鼓、法螺貝などの音とともに、松明を振り回して鬼が金堂の周りを大声で叫びながら暴れ回り、最後に毘沙門天が鉾を持って現れ、鬼どもを退散させる。

外部資料
鬼追い式に入る前に、鬼にご馳走を出して酒を勧める儀式が行われる。この儀式は一般には公開されていない。鬼の御馳走は九百年前から秘伝として信者に引き継がれてきた。

酢の物はほうれん草をそろえてゆで、鬼の形に切って、酢レンコンと一緒に器に盛ったもの。
煮しめは高野豆腐、シイタケ、ニンジン、レンコン 湯葉を含め煮にして青身のキヌサヤを添え、根来塗の平椀に盛る。ほうれん草の白和え、煮豆などを根来椀塗の折敷に並べる。
別に高野豆腐をもどし、小型の拍子切って油で炒め、酢と塩で人間の肉の味付け、リボン状に切ったコンブを水に浸して柔らかくして油で炒め、酢と醤油で味付けして人間の皮膚の味に見立てたものをそれぞれ高坏に盛つける。
このご馳走を別室で待っている鬼の前に運び、僧侶によって大きな根来塗の杯になみなみと酒が注がれ、鬼が酔うまで勧められるのである。こうして酔った鬼が、夜になって松明をかざして暴れ回り、すさまじい「鬼追い式」が始まるのである。
火 という畏敬の念を感じるモノ そしてそれを持って振りかざしながら 走る鬼の形相は迫力以上のものがあります。



■住所 630-8053奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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