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#法隆寺会式 3月22日~24日

外部資料

た堂

外部資料
この会式は聖徳太子の霊おまつりご聖徳を追慕奉さんする法要で、寺では聖霊会と称し、一般には法隆寺会式と呼んでいる。
この会式の起源については詳かではないが「古記」によると夢殿を再建した行信僧都が聖武天皇の勅許を得て2月22日(太子のご命日)におこなったのが起源といわれている。天平20年(748)の聖霊会には三百人余人の僧侶が参加したと記録されているのを見ると、いかに盛大な法要であったかがうかがわれる。
現在、聖霊会は保元二年(1121)東宝の南端を改造し聖徳太子の像を安置され、聖霊院となづけらた堂で行われているが、古くは夢殿で行われていたようである。いつごろからここに移ったかは明らかでないが、この会式に唱える太子和讃は明徳上人作と伝えられ、解脱上人もこの聖霊院で太子講を営み、会式講式は元久三年(1204)に書写された如意輪講式によっていること、また太子の信仰が盛んになり、太子を観音の化身として讃歌し、南無太子像や太子七歳像が造顕されたことなどからすると、鎌倉時代に移ったのではないかと思われる。
この会式は、古くは太子のご忌日にあたる2月22日から24日となり、5日にはこの会式の事はじめの儀がある。14日の会式はお供えの団子造り、15日は架あげ、18日は花形壇の夢台かけ、20日は素弥山を型どった大山立、21日はお建夜よいった順に準備され、22日から24日にかけて法要が聖霊院で厳修される。法要中は本尊聖徳太子の尊像(秘仏)が開扉され、一般に公開される。
この法要で珍しいのは大壇と須弥壇との間にある須弥山を型どった大山立で、2.5メートルもある大きなもの。その先には割り竹の先に団子で造った五色の鳥を飾り、その下に火炤をあらわした餅や日月をあらわした餅で囲み、さらに梅、水仙、みかん、柿などで壮厳されたものを大きな三宝にのせたまことに見事なものである。なおこのほか、大山笠の前に、この法要に用いられる五穀の一つずつを棒状にしたもの、宝前の花形壇には紅白の鏡餅を供える。
22日の法要はあ午後一時すぎから散華にはじまり、太子講式により、太子講式によりおごそかに奏楽のうちに行われる。

■住所 630-8053 奈良県奈良市七条1丁目11-14
■℡  0742-43-8152

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