「うのん」の気象歳時記ブログ

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薬師寺近くの うのん から大和気象歳時記

大和の自然
不老 強壮の霊薬
テンダイウヤク ②

外部資料

徐福が捜し求めた霊薬というのは、不老 強壮 健胃薬として漢方薬上現在でも有名なテンダイウヤク(天台鳥薬)と称せられるクスノキ科の灌木植物であったと伝えられる。
天台鳥薬の名は、中国の天台山から出る鳥薬で日本の本草学者が後生名付けたもので、もともと中国のウヤク(鳥薬)と同一物である。多くの文献には、この植物は中国原産であるとかあるいは享保年間に中国から移植したとか書かれているが、この植物の日本における現在の自然分布は九州の南部、和歌山県南部 静岡県南部 および大和地方の自生分布としている。とくに大和地方では 吉野郡 宇陀市 などの人里遠い 山間部や神社の境内地に大群落をして生育しているのが見られる。暖地性の隔離分布植物としている地帯には、ほとんど例外なくテンダイウヤクも共存的に自生している。

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