「うのん」の気象歳時記ブログ

薬師寺近くの小さな本のある喫茶店

薬師寺近くから 大和の気象歳時記 №187 雷

下村(奈良県桜井市) 聖林寺 

外部資料

下村の聖林寺に「大心和尚」という徳の高い立派なお坊さんがいた。お寺に泥棒が入っても お坊さんが錫杖を出すと どんな泥棒でもすぐ足が動けなくなったという。
ある夏の日 お坊さんが本堂でお経をあげているときに 雷が落ちてきたので お坊さんは修行の邪魔をするなと怒って錫杖で雷の頭を「ポツン」とたたいた。雷はこれにこりてお坊さんにあやまり それから落ちなくなったという。
この寺に「雷の爪」という珍しいものがある。

薬師寺近くから 今週の本の紹介

ブッダの辿った道を一緒に旅する気分を味わってみませんか?

薬師寺近くから 大和の気象歳時記№186 雷


忍阪

外部資料

 忍阪(奈良県桜井市)の「石位寺」は石仏で有名であるが この寺の東に小高い丘があれう。ここに大きい藤の木があった。昔この寺に雷が落ちたので天神さんがさっそく 雷をとりおさえて 雷を叱りつけ藤の木にしばりつけたので 雷は天神さんあやまって ゆるしてもらった。それからは この地に雷が落ちないようになった。

薬師寺近くから 大和の気象歳事記 No.186 雷

雷の落ちない寺
 むかし奥田(大和高田市奥田)の善教寺の井戸に雷が落ちたとき そばで水をくんでいた人々が 井戸にフタをし雷を閉込めてしまった。 困り果てた雷は「もうここへは落ちないからフタをあけてくれ」とたのんだので フタをとってあげると 雷は「ここへは落ちるまい」と約束して天へ昇ったという。それでこの寺の山号を「興井山」と名付けたという 高田市史より


山田寺

外部資料

山田寺の境内に古い井戸がある。昔ここに雷がよく落ちるので寺の坊さんが ある日落ちてきた雷を取り押さえ「恐れ多くも 右大臣さま(蘇我倉山田石川麻呂のこと)の所へ雷公のごときものが落ちてくることは何事ぞ」と喝を入れ井戸の中に入れ これからはここに落ちてくるなと言って 上から大きな重たい石を置いてフタをしたので それからは雷が落ちないようになった

薬師寺近くから 大和の気象歳時記 難波185 雷

神楽の雷

外部資料

奈良市油阪 勝手神社
昔 神楽の八頭神社(後年勝手神社に合祀)付近に雷が落ちた 村人が遠巻きにして金盟で取り押さえた。雷は再び落ちないことを誓って釈放を嘆願した。村人は会議のうえその罪を許した。以来神楽には雷が落ちないという。これと同じような伝説が横大路東之町西福寺にもある。