薬師寺近くから 大和の気象歳事記 No.186 雷
雷の落ちない寺
むかし奥田(大和高田市奥田)の善教寺の井戸に雷が落ちたとき そばで水をくんでいた人々が 井戸にフタをし雷を閉込めてしまった。 困り果てた雷は「もうここへは落ちないからフタをあけてくれ」とたのんだので フタをとってあげると 雷は「ここへは落ちるまい」と約束して天へ昇ったという。それでこの寺の山号を「興井山」と名付けたという 高田市史より
山田寺
外部資料
山田寺の境内に古い井戸がある。昔ここに雷がよく落ちるので寺の坊さんが ある日落ちてきた雷を取り押さえ「恐れ多くも 右大臣さま(蘇我倉山田石川麻呂のこと)の所へ雷公のごときものが落ちてくることは何事ぞ」と喝を入れ井戸の中に入れ これからはここに落ちてくるなと言って 上から大きな重たい石を置いてフタをしたので それからは雷が落ちないようになった