「うのん」の気象歳時記ブログ

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 薬師寺近くのうのんから 大和の気象歳事記

大和の自然
準平原からなる大和高原
高原の地質は大部分が花崗岩 とその変質した花崗岩で出来ている。しかし高原の中央に「へ」の字型にそびえている神野山(612㍍)はバンレイ岩という堅い岩が浸食に耐え準平原中に残ったものいで地形上「残丘」と称する。この山は附近の人々の信仰の中心となりまた毎年ツツジの咲くころには多くの人々が山登りを楽しんでいる。南方には室生火山郡にぞくする火山があつまり 高原面からそびえだしている。貝ヶ平山もその一つで頂上は火山 中腹には水成岩の中に化石が出るのも珍しい。
高原の東北部の月瀬は名張川が高原面を深く浸食してV字の谷をきざみ この渓谷には海であった痕跡がある。
高原の西側には急斜面で奈良盆地に下る。その北部は奈良の背景をなす若草山 春日山 三笠山が美しい姿を示し、ここから南へ春日断層が走ってしるので急な面を盆地に向けている。南部には三輪山や纏向山がそれぞれ特色ある山姿を示し盆地から眺めることが出来る。

外部資料 神野山頂上からの眺め


なら盆地から大和高原を東山中とか山添の山中とか呼び 高原から盆地を「国中」と呼び相互に関係が深くある。
昔は高原の茶摘みには国中の人々が移動して行った。また牛を両方のとちで共有して使ったりしていた。

外部資料 神野山頂上

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